3月の大相撲春場所で110年ぶりの新入幕優勝を果たした、東前頭17枚目尊富士(24=伊勢ケ浜)が、5月1日に出身の青森・五所川原市でパレードを行うことが決まった。同市が4日、発表した。当日は午前中に市役所で、尊富士が第1号となって創設された、市民栄誉賞の授賞式を実施。場所を移して尊富士が生まれた市内の金木地区で、午後1時30分から最初のパレード、再び市役所周辺に戻って同3時30分から、2度目のパレードを行う。ともに距離は1キロ足らずで、オープンカーで実施予定だが、悪天候の場合、車種は変更の可能性もあるという。

市の担当者は「市民の方からは『地元の誇り』といった声をいただき、盛り上がっています。青森県外の方、遠くは西日本からもファンになったという方から多数お問い合わせをいただいております。『ぜひ祝福したい』『一目見たい』という声をいただき、うれしい限りです」と喜んでいた。

「相撲どころ」として知られる青森県出身としては元大関貴ノ浪以来、27年ぶりの優勝だった。尊富士は優勝を決めた春場所千秋楽翌日の会見では「さっぱどしたじゃ(すっきりした)」と、津軽弁で喜びを表現していた。パレード当日の夜は、地元後援会による「優勝祝賀会」も予定。五所川原市が尊富士一色に染まる1日となりそうだ。