大相撲の元横綱曙の曙太郎さんが死去したことに、2003年11月まで在籍した日本相撲協会の関係者らから悼む声が上がった。

同じ高砂一門だった八角理事長(元横綱北勝海)は、若き日の曙さんに稽古をつけた。「何度も転びながら、もう一丁、もう一丁と挑んできたのをよく覚えている。とても根性があった」と懐かしんだ。

初土俵が同じ1988年春場所の浅香山親方(元大関魁皇)は「若貴兄弟に本当に対抗できたのが曙さん。人に対しての優しさがあり、同期生と話す時の楽しそうな笑顔が印象的だった」としのんだ。弟弟子だった東関親方(元小結高見盛)は「豪快で優しくて明るく、身も心も大きい横綱だった」と述懐した。

元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさんは、自身のX(旧ツイッター)に曙さんから横綱土俵入りの指導を受けた写真などを掲載。「お悔やみ申し上げます。言葉になりません。またALOHA青い海で会いましょう横綱」などと投稿した。横綱土俵入りの太刀持ちを希望したものの、曙さんの引退で実現しなかったことも明かした。(共同)