大相撲の第64代横綱を務めた米国ハワイ出身の曙太郎さん(旧名チャド・ローウェン)が、今月上旬、都内の病院で心不全のため亡くなっていたことが11日、日本相撲協会から発表された。54歳だった。

ハワイのメディアは10日、「歴史に名を刻んだ、ハワイにおけるスポーツのレジェンド」だと伝えた。角界の頂点に立った後も「謙虚で、自身のルーツに忠実だった」と報じた。ホノルル中心部の料理店前には曙さんの銅像がある。経営者のサム・モナハンさん(46)は「ハワイのヒーローだ」と称賛。ハワイ州のグリーン知事は声明で、地元の多くの若者に「決意と鍛錬によって夢は実現できると示した」とたたえた。