大相撲で史上初の外国出身横綱となった、曙太郎さんの告別式にあたる葬儀が15日、都内の斎場で営まれた。曙さんは今月上旬、都内の病院で心不全のため54歳で死去。前日14日の通夜にあたる葬儀に続き、日本と出身の米ハワイ、双方の様式が入り交じった葬儀に約100人が参列した。棺を乗せた霊きゅう車が火葬場へ出発する際には、故人と親交のあった歌手のカーラニ・ポーマイヘアラニさんが独唱。ハワイの言葉で「神さまよろしく」などの意味がある歌が流れる中、参列者は故人をしのんだ。

弔問した新日本プロレスの永田裕志は、曙さんとの07年シングル初対戦後、仲を深めたという。「強烈なビンタで、会場を沸かせたのがうれしかったみたいで『プロレスって楽しいね』と言っていた」と、懐かしそうに振り返った。現役時代から交流のあったテレビプロデューサーのデーブ・スペクターは「いつも明るかった。やせたけど平和な顔をしていた」と語った。最大のライバルで元横綱貴乃花の花田光司氏は、前日に続き姿を見せなかった。