大相撲の春巡業は18日、千葉・浦安市で開催され、大関霧島(27=陸奥)がこの春巡業で初めて、稽古土俵に上がった。最初の相撲こそ小結錦木(33=伊勢ノ海)に寄り切られたが、2番続けて寄り切った後、湘南乃海(26=高田川)に4連勝し切り上げた。

久々の力士を相手にした稽古土俵に「やりづらい、取りづらいというのはあった。まだちょっと初日なので、直したいことはあるかなと思った。これから稽古していけば、どんどん良くなって、いい体調になると思う。残り少ないけど巡業で慣らして、調子を戻していけたら」と復調への青写真を描いた。

3月の春場所では、11日目に負け越しが決まるなど5勝10敗。昨年7月の名古屋場所から「気になっていた」という肘の痛みと「初場所前のひどい時は(夜も)眠れなかった」という首の痛みが原因で、初場所は初日の3日前から稽古が出来なかったという。

まだ「思い切り当たると痛みがある」と首に不安は抱えるが、かど番で迎える夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)には「やり返すという気持ちで力を見せたい」と気丈に話した。霧島自身は、転籍した音羽山部屋での船出の場所にもなる。夏場所前には、他の部屋の関取衆を呼んで「何人かで1回(合同稽古を)やろうかなと思っている」と話した。