高校卒初の幕下付け出しデビューとなった福崎(18=藤島)が初黒星を喫した。

「ずっとあこがれていた」という元学生横綱で十両経験者の川副(伊勢ケ浜)との5戦全勝対決。最初の一番は川副の渡し込みに軍配も、物言いがついて協議の末、同体で取り直し。仕切り直しの一番も攻め込まれた福崎が、最後は突き落としに敗れた。

鹿児島・奄美出身の福崎は、熊本出身の川副と幼少期から九州の大会などで接点があったという。「小さい体で大きい相手に勝つ相撲がかっこいいと思っていた。あこがれの人と対戦できるところまできたのはうれしいが、まるで実力が違う。勝負なんで勝ちたかったが、勝つためにはもっと稽古しないといけない」と学びを得た。

鹿児島・樟南高3年時の昨年、全日本選手権に出場。大学生、社会人にまじり、堂々の8強入りした。172センチ、143キロだが、腰回りにしり、太ももと下半身の大きさはまさに規格外。新弟子検査の時は「(いきなりの)幕下が厳しいのは分かっている。まずはけがをしない体作りに取り組みたい」と初々しく話していたが、いきなり幕下の優勝争いに絡む期待通りの大器ぶりを発揮した。

さらに番付を上げるためにも、最後の1番を勝ちたい。「あと1番なんで、楽しみながら自分の相撲をとりたい」。メンタル的にも高校生離れの風格。大相撲の世界でさまざまな学びを得ながら成長していく。【実藤健一】