大相撲夏場所(11日初日、東京・両国国技館)で、初の綱とりに挑む大関大の里(24=二所ノ関)が、優勝した先場所で敗れた2人と初日、2日目に対戦することになった。日本相撲協会は9日、両国国技館で取組編成会議を行い、大の里は初日に東前頭筆頭の若元春、2日目に小結高安と対戦することが決定。この日、茨城・阿見町の部屋で稽古後、大の里は「先場所、2人には本割で負けている。最初の5日間、乗り越えたら、いいものが見えてくると思う。序盤がいい時の方が結果がついてくる。逆に序盤がダメで、過去に優勝したことは1回もない」と、気持ちを高めていた。

今場所の大の里と同じく、出場している中で、番付で上から2番目の力士が、初日に東前頭筆頭、2日目に東小結と対戦するのは、最近の慣例となっている。ただ、高安は先場所、本割で敗れた後、千秋楽の優勝決定戦で破った相手。今場所屈指の好取組が2日目に組まれただけに「まさか、先場所、優勝決定戦でやった相手と序盤でやるとは想像していなかった。先場所は本割で負けているので、気持ちをつくっていきたい。でもビックリです」と、驚きつつも力を込めて話した。

それでもこの日は、187センチ、147キロの若元春と、体格が似ている三段目藤宗と相撲を取る稽古を6番行うなど、準備にぬかりはなかった。若元春、高安ともに左四つを得意とし、右四つの大の里とはけんか四つ。得意の右差しがかなわなかった時を想定したように、左差し、右上手の形を入念に確認していた。「最初の5日間をしっかり、大事に集中していけば、あとは流れで体も動いてくると思うし、星も伸びてくる」。10日は両国国技館で優勝額贈呈式が予定されているだけに、この日で事実上、稽古打ち上げた。前日8日は休養に充て「疲労も取れた」と、万全を強調。満を持して、綱とりに挑む。