大相撲で東前頭10枚目の大栄翔(31=追手風)が、約3カ月ぶりに関取衆と相撲を取った。

8日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた、所属する時津風一門の連合稽古に参加。関取衆の申し合いで3勝4敗、横綱豊昇龍と連続4番取って全敗で、計11番で3勝8敗だった。それでも「2日か3日、幕下と相撲を取っていて、関取衆とやるのはけがする前の6月以来。横綱ともやれてよかった」と、充実感を口にした。

6月に右ふくらはぎを痛め、7月の名古屋場所は「右腓腹筋(ひふくきん)断裂で約2カ月の加療を要する見込み」との診断書を提出し、全休した。初土俵以来、初の休場で連続出場はストップ。番付も5場所連続で守っていた関脇から、小結も含めて7場所連続で守っていた三役から大きく落とした。「大関に最も近い」と、多くの親方衆から評価されてきた。2度目の優勝を果たせば、すぐに大関に昇進しても異論が少ない実力者だが、18年秋場所以来、実に7年ぶりに前頭10枚目以下の番付となり、悲願の大関昇進は振り出しになった。

この日の稽古は、右足ふくらはぎにサポーターを施して繰り返した。患部への不安を問われると「ないとは言えませんけど、今日の稽古で、久々に関取衆の圧力、当たりを感じられてので、ここからまた、やっていきたい」と、率直な思いを語った。さらに「痛みは、もうないですよ。番付が変わっただけで、自分が上を目指しているのは変わらない。あとは上を目指して頑張りたいですね」と続けた。終始、気落ちした様子を見せず、前向きに語った。変わらない向上心で、再び大関を目指すことを誓っていた。