大相撲春場所(8日初日・エディオンアリーナ大阪)に、自己最高位の東前頭2枚目で臨む藤ノ川(21=伊勢ノ海)が3日、大阪府東大阪市の二所ノ関部屋へ出稽古し、横綱大の里と10番続けて取って2勝8敗だった。
番数は少なかったが、内容が濃かった。「駆け引きなしで、前に出ることだけ」という藤ノ川が激しい突き、押しや喉輪で攻めると、受け止める大の里が逆襲。177センチ、121キロの小兵は真っ向から挑み、横綱を押し出しで2度破った。
「動きの速い若手とやらせたい」と考えた師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が、藤ノ川の父で伊勢ノ海部屋付きの甲山親方(元幕内大碇)に打診して実現。両力士が相撲を取るのは、ともに新弟子時代に通った相撲教習所での稽古以来で、藤ノ川は「『懐かしいな』と横綱から言われた。圧力がすごくて柔らかい。なすすべなし。いい経験をさせてもらった」と殊勝に語った。
土俵狭しと暴れ回り、実力も人気も急上昇中。初の上位陣総当たりの場所を今から待ち望み「まずはここまで来た。勝ちにいくし、勝ち越しを目指す」と旋風を巻き起こす気概でいる。

