AKB48柏木由紀(26)が中国・上海で行ったソロライブを取材するため、同地を訪れた。

 柏木にとって初の海外でのライブだったが、驚かされたのは現地ファンの熱量だ。

 1000人の観客のうち日本人は15人ほどと、圧倒的に現地のファンが多い中、会場内はまるで「日本」にいるかのようだった。ライブはすべて日本語の楽曲だったが、「ゆきりーん」の掛け声はもちろん、イントロなど曲間での掛け声「ミックス」や、「チョーゼツ(超絶)カワイイ!」コールを一糸乱れずに繰り出すなど、日本でのライブの盛り上がりそのものだった。柏木のソロバラード曲「夜風の仕業」も、シングル曲ではなく劇場公演曲だが、日本語で大合唱するほどだ。

 現地では、日本の音楽が常に人気で、中でもAKB48の知名度はかなり高いという。実際、上海市内の観光名所、田子坊を散策した際も、街行く若者たちが柏木を見つけては次々と「ゆきりん!」と声を掛けてきた。中国ではツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどのサービスが使えないため、どのように情報を得ているのかと現地のファンに聞くと、通信ができるファンが情報をまとめて、それをファン同士で共有しているのだという。中国のツイッターと呼ばれる「微博(ウェイボ)」も大きく、柏木も昨年から公式アカウントを開設して、現地のファンと“交流”をはかっている。

 日本との時差は1時間ほどで、訪れるのも約3~4時間と近い中国。日本での成功はもちろんだが、隣国にもたくさんチャンスは転がっていると実感した。