NGT48北原里英(26)が18日、新潟市のNGT48劇場で卒業公演を行った。

 AKB48の5期生として08年3月1日にデビューして3701日。10年間のアイドル人生に終止符を打った。この日の卒業公演では「(今月14日に行った)卒業コンサートではできなかった曲を入れました」と、「青春時計」や「春はどこから来るのか?」などシングル曲をはじめ、劇場初出演となったドラフト3期生5人と「背中から抱きしめて」、研究生7人と「下の名で呼べたのは…」を一緒に披露するなど、18曲で盛り上げた

 アンコールでは、出演予定がなかった兼任の柏木由紀(26)も急きょ駆けつけ、北原に花束を渡した。柏木は「最初、私が兼任すると、キャプテンとして嫌じゃないかなと不安に思ったこともあったけれど、『ゆきりんがいてくれて良かった』と言ってくれてうれしかった。里英ちゃんはメンバーの知らないところで、グループのことをたくさん考えていた。これからは里英ちゃんのためにもこれからも頑張っていきます。こんなにいいグループにしてくれて、ありがとう」と話すと、北原も涙ぐんだ。

 最後に、ファンに向けて卒業のスピーチをした。

 「10年間、長い年月の中で、たくさんのファンの方と触れ合うことがおおいグループなので、普通の芸能人よりも深い絆があると思っています。私は、もともとアイドルが好きだったり、なりたくて入ったわけではなかったので、ファンの方とどう接したらいいのか最初は分からなくて、どうしたら距離を縮められるか悩んでいました。でも気付いたら、ファンの皆さんとすごい近く、そして強い絆で結ばれたような気がします。それは、本当に10年間、いろいろなことがあったんですけど、それでもずっと振り落とされずに、推し続けてくださった皆さんのおかげだと思います。新潟に来る決心がついたのも、皆さんだったらついてきたくれるんじゃないかなと思ったからです。一緒に山を越えて、新潟に会いに来てくれるんじゃないかと思ったからです。兼任だったり、体を張ったお仕事もやったり、いろいろな思いをさせてしまったメンバーだったと思います。なかなか結果を残せなかった時期もありましたが、結果として、先日あんなに大きい場所(朱鷺メッセ)で卒業コンサートが出来て、あんなにたくさんのファンの方が見に来てくれて、本当に移籍する前からは想像できなかった景色でした。1番ファンの方に恵まれているんじゃないかと思います。皆さんが背中を押してくれたおかげで、ずっと楽しかったです。これからも私のファンの皆さんだったら、NGT48のことをずっと見守ってくれるだろうと思いますし、同時に私のことも忘れずに応援してくれると思います。私はいなくなりますが、皆さんにはずっとNGT48を応援して欲しいですし、私もまだまだやりたいことはたくさんあるので、これからは違った形で、もっと皆さんを楽しませられるように頑張ります。今日まで応援してくださって、本当に本当にありがとうございました」。

 たくさんの拍手に贈られながら、慣れ親しんだ劇場のステージを後にした。

 今後は女優業を中心に、活動していく。