瀬戸内7県を拠点に活動するSTU48が26日、東京・秋葉原のAKB48劇場で出張公演ツアーを行い、西日本豪雨災害の被災者への支援を約束した。昼公演終了後、報道陣の囲み取材に答えた。

 STU48は16日のツアー初日から、復興を支援する「がんばろう! 瀬戸内」プロジェクトを独自に立ち上げた。握手会の会場や出張公演を行った各都市の街頭に立ち、募金活動を始めた。ネット上ではクラウドファンディングへの賛同も呼びかけるなど、地元を襲った危機に全面協力する方針だ。この日の昼公演後には、秋葉原の電気街で、磯貝花音(18)市岡愛弓(14)田中皓子(22)が募金箱を手に募金を呼びかけた。

 瀧野由美子(20)は「募金はいろいろなところで引き続き行っていきたい。チャリティーコンサートなども、できたらしていきたい」と明かした。広島出身の石田千穂(16)も「被災地域でコンサートをして、曲を踊ったりして、パワーを届けたい」と続いた。

 被災地に近い観光地が、風評被害のような2次被害で、観光客が減っているという。瀧野は「被災していないところもたくさんあるので、たくさんの方に来ていただけるよう、発信してアピールしていければと思う」と協力を誓った。

 所属メンバーで深刻な被災者はいないが、メンバーの矢野帆夏(18)は被災地で実際に復旧作業を手伝ったという。岩田陽菜(15)は「帆夏ちゃんが被害が大きかったところに行ってお手伝いしているのを見て、メンバー全員が、大変な方のために役立てることが1つでもあれば、助けられるようなグループになりたい」と神妙な面持ちで語った。