HKT48から、お笑い芸人が誕生するかもしれない?

 このほど日本テレビ系でスタートしたHKT48の深夜バラエティー番組「HKTBINGO!~夏、お笑いはじめました~」(月曜深夜1時29分)は、テーマがズバリ「お笑い」。

 といっても、用意された企画に、アイドルちゃんたちがかわいく答える-なんて生やさしいものではない。ガチの芸人たちが出場するお笑い賞レース(どの大会に出るかは未発表)の決勝進出を目標に、笑いのセンスにたけたメンバーを鍛え上げる番組だ。

 初回は、さまざまなドッキリが仕掛けられた面接で、メンバーのお笑い適正を見極める内容だった。「まず1ボケかましてから入室」、「面接官の物ボケに的確な突っ込みを入れる」など、その場その場で言い渡されたり、隠されているお題に、どう反応するかを見定められる。審査するのは、バカリズムらのブレーン作家として活躍する平松政俊氏ら、お笑いのプロたち。ちょっとでも反応が鈍かったり、おかしなボケをすると、クスリとも笑わなかったりするから、お笑い番組にしてはかなりシュールな画が見られる。

 数々のバラエティー番組に出演歴がある指原莉乃(25)を除けば、ほぼ全メンバーがお笑いに関しては初心者たち。そんな中で、ブレーン作家たちからひときわ、熱い視線を浴びるメンバーが、坂口理子(24)だ。10歳離れた今村麻莉愛(14)と入室すると、子役オーディションに付き添った母親のように振る舞い、物ボケにもスピーディーに対応。引き出しの豊富さ、頭の回転の早さで作家たちをうならせた。第4回までの収録を取材したが、未放送回も坂口がボケにツッコミにと縦横無尽の活躍をしている(オンエアで使われれば、の話だが)。

 過去には元AKB48野呂佳代、元NMB48(のちにAKB48)小笠原茉由ら、お笑い賞レースに挑戦したメンバーはいたが、いずれも成功していない。気は早いが、48グループから初の本格的お笑いタレントが誕生する期待を込めて、坂口の活躍をウオッチし続けたい。