瀬戸内7県を拠点に活動するSTU48が4日、東京・六本木のニコファーレで出張公演ツアー2公演を行った。

 夜公演では、7月の西日本豪雨の義援金を募るチャリティーコンサートツアーを、9月から開催すると発表した。

 瀧野由美子(20)はグループを代表して「チャリティーコンサートツアーを9月から大阪、東京、福岡で行うことになりました。この活動の収益金の一部は、義援金として寄付させていただきます」とコメントした。

 開催は3都市で、9月8、9日に大阪市の森ノ宮ピロティホールでスタート。22日に福岡国際会議場、10月3日に新宿文化センター大ホールと、3会場で計7公演、行われる。瀧野は「正直、私たち瀬戸内の自慢は自然です。今回、その自然が被害の影響を受けたことにメンバー一同、心を胸を痛めています。このような活動を通して、瀬戸内を盛り上げていけたら」と約束した。

 STU48は豪雨災害を受け、8月発売の2枚目シングルの発売と、船上劇場のオープンを延期した。その後は被災者を支援する目的で、「がんばろう! 瀬戸内」プロジェクトを独自に立ち上げ、クラウドファンディングを開始した。7月26日には東京・AKB48劇場で出張公演を行い、公演後に石田千穂(16)が「被災地域でコンサートをして、曲を踊ったりして、パワーを届けたい」と、被災地に寄り添った活動への参加を誓っていた。握手会や出張公演の会場では、メンバーが街頭に立ち、募金を呼びかけている。

 この日は8月6日に19歳の誕生日を迎える矢野帆夏の生誕祭が行われた。「君のことが好きだから」では、場内が盛大な「ほのか」コールに包まれ、矢野は「瀬戸内のアイドルが六本木でライブなんて史上初じゃないですか?」と喜んだ。ニコファーレは、壁面がLED画面に囲まれ、映像演出が持ち味。「LEDとの『共演』もうれしかった。忘れられない1日になりました」と、幸せそうな表情を見せていた。