HKT48が16日、東京・原宿クエストホールで、人気コントユニット大人のカフェとのコラボ舞台「絶対防衛少女! 2018」初日を迎えた。HKT48のスマホゲームアプリ「栄光のラビリンス」内で行われたイベントで、獲得ポイントで1位になった武田智加(15)を筆頭に、下野由貴(20)駒田京伽(21)豊永阿紀(18)田島芽瑠(18)の上位5人が出演した。

本編は、スナイパー(田島、飯野智司)に命を狙われる韓流スターのチェ・チュチュ(加賀成一)と、それを未然に防ごうとする女子高校生2人(武田、下野)、その先生(駒田)、さらにお巡りさん(伊達さん)、チュチュのマネジャー(豊永)が入り交じり、おもちゃ箱をひっくり返したように展開する。その合間に挟まるショートコントが、本編と絶妙にリンクする「大人のカフェ節」が、今回もさく裂した。

全員が1人で複数の役をこなす大人のカフェとのコラボは、昨年の「君の答えを探して」に続き2度目。下野、駒田、豊永は2作連続出演となった。豊永は「前回はせりふが男性(大人のカフェ)側に寄っていたけど、今回はむしろ私たちメンバーの方が、せりふの分量が多かったりしました」と明かした。

本編の語り部的ポジションの武田は、今回が舞台初出演だった。「緊張はしなかったけど、気付いたら足が震えているのが分かりました」。緊張に気付かないほどのテンションで臨んだようで、同期の豊永からは「同期でも心臓は強い方ですね」と太鼓判を押されていた。

その豊永は、激しいアクション? で笑わせる場面もあり、武田からは「舞台の逆の袖で見てると、はけた時に(豊永)が『はあ…はあ…』ってめっちゃ息が切れてるのが分かる」と暴露されていた。

普段は声も小さく、おとなしい駒田は今回、数々のブチギレキャラを演じる。「今回は怒鳴る役が多いです。ほぼほぼ怒ってましたね。新たな一面を見せられたと思います」と自画自賛すると、田島は「ぴーちゃん(駒田)は、ギャップがすごいから、おもしろくてズルい」と笑っていた。

下野は本編で、ハイテンションな女子高生をコミカルに演じるなど、お笑いパートを担当した。それでも、本番前は役作りに大苦戦していたという。「つまずいて、(大人のカフェの)皆さんに『こうしたらいいんじゃない』って言っていただいたりして、いろんな方の力を借りました」。実生活ではツッコミ的な役回りが多いが、舞台では今回ボケが多い。「つっこまれるのが新鮮ですね」と、普段とは違う自分を楽しんでいた。

「君の-」ではファンのラブコールもあり、東京だけでなく、福岡での再演も実現した。田島が「(再演は)私たちじゃなくて、皆さんの声次第ですからね」、武田も「再演希望~!」と笑顔で凱旋(がいせん)公演を期待していた。

舞台は19日まで。