今月27日に大阪・万博公園で卒業コンサートを控えるNMB48の山本彩(25)が17日、大阪城ホールで行われた8周年コンサートで、個性を見つけられず号泣する白間美瑠(21)へ向けて名言を残した。

「比べていいのは過去の自分と未来の自分だけ」

山本にとって、卒業前の大規模ホールコンサートは、この日が最後。アンコールで、メンバーに感想を聞いていったときだった。山本彩加(16)は「これからのNMBは若手が引っ張っていきたい」と言い切り、1期生の吉田朱里(22)は、トークを仕切っていた。

山本から「美瑠」と呼ばれ、話を振られた白間は「うーん…私は何もないな~と思っていて…」と涙。白間は山本とは同期だが、年齢差から妹グループにいた。一昨年、渡辺美優紀が卒業した後、「さや姉を支える」と誓い、実際にエースとしてグループをけん引してきた。

それでも、白間自身は「さや姉にはキャプテンシーとか、アカリン(吉田)は女子力動画とか…私は何もない」と、悩みを抱え、闘っていたと吐露。涙が止まらない白間のもとに、山本が駆け寄り、肩をたたきながら「比べたらあかんよ」とささやいた。

これにも、白間は「え? だって…最近…もう…」と、まだ涙顔。すると、ここで、山本の名言が飛び出した。

白間の顔をのぞきこみ「比べたらあかんって、人と比べたらあかん。比べていいのが過去の自分と、未来の自分だけやで」。小さな声でなぐさめた山本の名言を、吉田らが拾い「何? 名言出たで」。こうはやし立てられ、山本は、今度は客席に向かって、その「名言」を繰り返していた。