NMB48が3日、大阪城ホールで、結成11周年コンサートを行い、バラエティーでも活躍する渋谷凪咲(25)が、1期生全員が卒業した新生NMB48へ抱えていた不安、ファンへの感謝を涙ながらに吐露した。

「私たちは正直、先輩方が卒業された時に、ああもう(アリーナ級の)大阪城ホールでライブできひんやろうなと思っていました」

例年は10月上旬の結成記念日前後に周年公演を行うが、8月の白間美瑠で1期生全員が卒業して11周年となった今年は11月開催となった。昼夜2公演の夜公演アンコール、おなじみのTシャツに短パン姿で再登場した渋谷は、涙声で話し始めた。万感の思いを胸に立った大阪城ホールのステージだった。

「でもこうして今、立たせてもらって、本当に幸せです。今のNMB48、正直、知名度とか、すごい実力があるわけでもない。自分たちでも理解しています」

渋谷は結成約2年を経た12年12月に4期研究生としてお披露目。山本彩、渡辺美優紀のダブルエースがグループをけん引していた時期からを知り、「今までのNMB48、他の48、46グループと比べたら、ダメだなと思って、本当に苦しかった」。1期生卒業後の新生NMB48をけん引するリーダーの1人として、重責を感じる日々に触れた。

「でも、そんな私たちにも戦い方がある。一生懸命、本気でふざけて、本気で楽しんでいきたい」

アリーナ席を埋めるファンのペンライトを見やり、感謝。「こんなにもたくさんの人が集まって、応援してくれている。周りと比べていた自分に腹立たしくなりました。今日ここにある景色を手放したくない。皆さんが、NMB48を応援することを誇れるように頑張っていきたい」と、涙から一転、なぎさスマイルをふりまいて決意を語った。

ステージのメンバーも、客席も渋谷の思いに浸っていた-ところ、さすが、芸人と対等に渡り合う機転の持ち主。唐突に、渋谷は「私も私で、皆さんのために爆乳メンバーをそろえたりしてるんですっ!」。

感動のスピーチから一転、会場もざわつき、メンバーも爆笑へ。キャプテン小嶋花梨(22)らは「いや…凪咲さんがそろえたわけじゃ…」とつっこんだが、渋谷は意に介さず。「爆乳メンバー出てきて。あ、ちょっと、こじりん(小嶋)下がって。こじりん、はけて」。爆乳メンバーではないキャプテン小嶋につっこみ、お笑いムードへ空気を一変させた。

また、この後はダブルアンコールにもこたえ、来年初頭に26枚目シングルの発売が決まったことも発表された。

これについて、小嶋は「(前作)シダレヤナギから期間がたっていたので、そわそわしていました。ちっちゃな扉から光が差してきたので、私たちが大きな光にして次につなげたい」と誓っていた。