女優宮地真緒(26)が、初の“海外進出”を決めた。主演映画「失恋殺人」(窪田将治監督、公開中)が8月26日開幕のモントリオール世界映画祭へ出品されることが3日、分かった。世界の注目すべき映画に焦点を当てる「フォーカス・オン・ワールド・シネマ」部門で上映される。宮地は「名誉ある映画祭に選んでいただき、とても光栄です。海外の方に、昭和初期の日本特有の愛憎劇を楽しんでいただければと思います」とコメントした。

 江戸川乱歩の短編「妻に失恋した男」が原作のサスペンスで、宮地は男たちを惑わす美人妻を演じた。芸能界デビュー10周年で初めてバストトップまで見せてぬれ場を熱演。体当たりの演技が海外でも認められた。選出理由は「冒頭から強く引き込まれ、人間関係の描き方が興味深く、秀逸だったから」。窪田監督は「男女3人の自己犠牲による『愛し方』がテーマ。海外の方にどのように受け止められるか怖いようで、楽しみです」と話した。

 同映画祭のコンペティション部門では、「おくりびと」が08年にグランプリを受賞。昨年は「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の根岸吉太郎監督が監督賞を受賞するなど、同映画祭ではこれまでも邦画が高く評価されている。