国民的人気コミック「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が映画化され、ドラマ版同様、SMAP香取慎吾(33)が主人公の警察官、両津勘吉を演じることが8日、分かった。題名は「こち亀

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 勝鬨(かちどき)橋を封鎖せよ!(仮題)」。題名やスケールは大ヒットシリーズ「踊る大捜査線」を意識しつつ、内容は人情味あふれる「平成の寅さん」を目指す。来夏公開予定。

 「こち亀」は東京・葛飾区亀有を舞台に両津勘吉巡査長らが繰り広げる人情物語。ドラマは09年8月からTBS系連続ドラマとして放送された。

 世帯視聴率では苦戦したものの、少年少女には絶大な支持を受けた。週間視聴率ランキングの4~12歳のチャイルド層では全8話中4話がアニメ「名探偵コナン」などを抑え、全局でトップに立った。放送後には映画化を望む声が多く寄せられたという。来年で少年ジャンプ連載35周年。節目の年でもあることから映画化が決定した。現在構想段階だが、製作のTBSは「警察もののスケール感、緊張感をしっかり描き、世代を問わず楽しめる作品に」と考えており、ドタバタ劇の部分を抑えたものに仕上げる予定だ。

 日本実写映画の興収NO・1映画「踊る大捜査線

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 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(03年)を意識した題名については、すでに「踊る-」製作のフジテレビに意向を伝えている。「踊る2」では、主演の織田裕二演じる青島刑事のセリフ「レインボーブリッジを封鎖できません!」が有名になったが、製作側は「『部長!

 勝鬨橋を封鎖できません!』といったセリフも考えている」と色気ものぞかせている。

 製作側は「今年は『踊る3』で、来年は『こち亀』が席巻したい」と、同じ警察作品としてヒットにあやかりたいとする一方で、大きな相違点も強調する。「両さんには日本人の原点といえる変わらない良さがある。平成の寅さんになれば」とし、ホロリとさせる人情味も主軸に置くという。

 香取は「お待たせ~!

 まじかよ?

 本当に映画化?

 視聴率なんてぶっ飛ばせ!

 映画化でイイじゃん!

 よっしゃ~スクリーンで暴れるぞォ~!」と気合十分。「踊る-」を意識した題名については、「同じ警察ものの映画として、どちらのファンの皆さんにも(青島さんにも)、『事件はお台場じゃない!

 亀有で起きるんだ!』って宣言しときます!」と余裕を見せている。