テレビ朝日久保田直子アナウンサー(38)の最終回です。「テレビ朝日が好き」と話す愛社精神の持ち主で、日々楽しく仕事をしています。そのハッピーオーラが人を引き寄せるようです。

収録が終わった番組のセットで笑顔を見せる久保田直子アナウンサー(撮影・中島郁夫)
収録が終わった番組のセットで笑顔を見せる久保田直子アナウンサー(撮影・中島郁夫)

アナウンサーの仕事はずっと続けたいと考えている。出演する「マツコ&有吉 かりそめ天国」は初のゴールデン担当番組となり、その中で新しい自分に出会えた。「15年アナウンサーをやっていてもその都度見たことのない景色を見せてもらったから、もっとやっていたらまた違うものがあるんだろうなと思っていて」と話す。

テレビ朝日の環境も肌に合い「ものすご~く働きやすい」と言う。一時期、同局女性アナのフリー転身が続いた。先行きを不安視する外野の声もあったが「すっごく働きやすくて羽伸ばして思い切りやりたいことをやった結果、やり尽くして次のステージに行ったんでしょう、と」と一蹴する。入社試験から人の良さを感じており「これぞテレビ朝日の居心地の良さよ。私なんてずっとつかっていたい」と愛社精神をのぞかせて笑う。

現在38歳。結婚はしておらず「案じてくれる先輩が結構います。『仕事が楽しい、それもいい』と。『だけど、それとこれは別物なんだよ』と言われます」と苦笑する。結婚願望もあるにはあるが、プライベートの充実で満足してしまう部分もあるようだ。

アナウンス部の面々はもちろん、羽鳥慎一アナ、料理研究家土井善晴氏、指揮者佐渡裕氏ら過去の共演者とは今でも縁があり、誘いは絶えない。「声を掛けてくれるのは何でかなって思った時に、一番は私が楽しく仕事をしているからかな、と。そんな風にみんな『楽しそうだね』って思ってくれてて、だから声掛けてくれるのかななんて思ったりして」。一方で休日は地蔵のように動かない日もあり、「ケータイのアプリで目が痛いっていうまで漫画を見まくり、気がついたら外は真っ暗!」。食事についても「冷蔵庫に何かないかなって探して、唯一あった6Pチーズ。それに串刺してこんろでじか焼きして、『よし、フォンデュ』って。自分だけですから、いいんです(笑い)」。包み隠さず、飾らない人柄が多くの人に愛される理由だ。

◆久保田直子(くぼた・なおこ)1981年、東京都生まれ。立教大社会学部を卒業後、05年テレビ朝日入社。レギュラーは「大下容子ワイド!スクランブル」「裸の少年」など。159センチ。