「全てを受け入れること」。画家、書家、ヨガなどマルチに才能を発揮するタレント片岡鶴太郎(65)が、緊急事態宣言下の困難を乗り切るためのメッセージを寄せた。また、コロナ禍を受けて描いた作品「祈り」を公開し、全世界の人たちの精神・身体の無事を祈った。

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私もドラマの撮影、ライブイベント、絵画展覧会と、全てが延期になりました。これはもう仕方ないことです。全てを受け入れて、前を向いていくしかありません。ライブ、展覧会を楽しみにしていただいたファンの皆様方には申し訳ございません。しかし、延期して絶対にお会い出来ますよう、スタッフも努めてまいりますのでよろしくお願い申し上げます。

私の毎日の生活は、基本的に早朝1時に起床して毎朝のルーティン、ヨガの浄化法・洗浄法・呼吸法・アーサナ、そして最後に20分の瞑想(めいそう)と、これで5時間の鍛錬を行っております。今年で9年目。1日も欠かしたことはありません。とても気持ち良く爽快な朝を毎日迎えております。そして、ゆっくり2時間の朝食。極上の至福の時です! その後は次回作のドラマ台本仕込み、絵画制作、料理、読書などをしてアトリエで1人静かに過ごしております。ですので、全然ストレスはありません。せっかく頂いたおうち時間ですので大切に過ごしたいと思い、普段出来なかったアトリエの整理、見たいとストックしておいたビデオを鑑賞して楽しんでおります。

大切なことは、全てを受け入れることです! イライラして家族に当たったり、やけ酒を飲んだり、やけ食いをしたり。それではますます悪循環。心にも体にも良くありません! この時間をどう過ごすのかは、あなたの大切な命の時間です。どうぞ、ご自分を大切に。

この時だからこそ出来ることがあります。しっかり精神・身体を整えお互いに頑張って生きましょう! 私は全世界の皆様方のご無事をお祈り申し上げます。

(構成・川田和博)

◆片岡鶴太郎(かたおか・つるたろう)本名荻野繁雄。1954年(昭29)12月21日、東京都生まれ。幼少期より役者に憧れ、高校卒業後に片岡鶴八に弟子入り。81年フジテレビ系「オレたちひょうきん族」で人気を博し、その後俳優としても活躍。88年に33歳でプロボクシングライセンス取得。40歳で絵を描き始め95年12月に初個展を開催。163センチ、43キロ。