AKB48は先月15日から、「おうちから、ニッポンを元気に!!」をテーマにOUC(おうち)48プロジェクトを開始した。グループ総監督の向井地美音(22)は、同日にYouTubeで公開されたメンバー103人が自宅で歌う「365日の紙飛行機」の動画を編集。ファンと会えない日々も、おうちから笑顔を発信している。

OUC48プロジェクトとしてメンバー103人が歌う「365日の紙飛行機」の動画を編集した総監督の向井地美音
OUC48プロジェクトとしてメンバー103人が歌う「365日の紙飛行機」の動画を編集した総監督の向井地美音

私たちは「会いに行けるアイドル」がコンセプトです。握手会も実は今年に入ってできておらず、まだファンの皆さんに「あけおめ」も直接言えていません…。活動が制限されて、メンバーも自宅で過ごす時間が多くなりましたが、(前総監督の)横山由依さんや、各チームのキャプテン4人とのLINEグループで「AKBとして何かできないか?」ということを、各メンバーにも共有しながら話し合ってきました。

そんな中で横山さんが、老若男女の方に知っていただいている「365日の紙飛行機」をみんなで歌おうと提案してくださいました。今年に入って、茂木忍ちゃん、村山彩希ちゃん、岡田奈々ちゃんとYouTubeを始めて動画編集の練習もしていたので、今回編集を担当しました。

歌割りを決めて、各メンバーに連絡して送ってもらったのですが、それぞれが工夫もしながら送ってくれて、103人分がすぐに集まりました。編集期間は1週間くらい。歌声をピッタリ合わせるのが0・数秒単位で、大変でした。

向井地美音が編集し配信中の「365日の紙飛行機」
向井地美音が編集し配信中の「365日の紙飛行機」

またプロジェクトでは、リモートで劇場公演の演目をお届けする「おうち公演」も行っています。劇場とは違った目線で楽しんでもらえますし、私も自宅で踊ったら、今年初のクーラーをつけて配信していたくらい汗もかいて…(笑い)。いい評判をいただけて、家からも出来ることってあるんだと実感しました。

同級生からも、大学の卒業式ではかまを着られなかったり、新入社員として研修が受けられなかったりという声は聞きます。いきなり大変な状況ですけど、これを乗り越えることで、みんなで成長できるんじゃないかと思います。私たちも配信などを通じてですけど、いつでもどこでも“会える”という意味では、すてきなことだと思います。皆さんの「おうち時間」の一瞬のお供として、癒やしになったり、笑顔になっていただければと思います。

 (構成・大友陽平)

◆向井地美音(むかいち・みおん) 1998年(平10)1月29日、埼玉県生まれ。愛称「みーおん」。子役時代にドラマ「アンフェア」シリーズなど出演。13年にAKB48の15期生として加入。16年3月、「翼はいらない」で初センター。18年12月、横山由依から48グループ総監督に指名され、昨年4月に就任。現在、TOKYO FM「ジュグラーの波」(木曜午後9時30分)でパーソナリティー。150センチ。血液型O。