今年1月の組閣で、チームM副キャプテンに就いた安部若菜は、小学、中学時代は年間100冊の本を読んでいたという。昨年「作家育成プロジェクト」に参加し、初の小説「アイドル失格」を11月18日に発売することが決まった。(取材・構成=村上久美子)

念願の小説家デビューが決まった安部若菜
念願の小説家デビューが決まった安部若菜

子供のころ1人で本を読んで空想するのが好きで、登下校の際に歩きながら本を読んでいて「危ない」と怒られたこともあります。

覚えているのは(前後編あるファンタジー小説の)「はてしない物語」ですね。ボリュームはありましたが、本の世界に入りたいって。インターネットへ創作小説を出すのもはやっていて、私もいつか-って。今でも、空想をボーッと考えています(笑い)。

アニメも好きだったので、「ラブライブ!」にあこがれて、アイドルになりたいとも漠然と思っていました。同じ趣味の子がNMB48オーディションを知り、受けるというので一緒に受けて、合格しました。

歌もダンスも苦手で、加入して最初の数カ月は楽しいこと何もなくて…。でも、ステージで拍手をもらって、もっと舞台に立ちたいって思うようになりました。その頃(2期生の先輩)石田優美さんから「若手が入ってきたことで、出られなくなる先輩もいる」と心構えを聞かされて、ありがたみも知りました。

その中で、作家育成プロジェクトを聞いて、自分を生かせる世界を書こうと構想を考えました。メジャーデビューを目指す「地下アイドル」を主人公にして、自分の活動も反映できるし、アイドルに恋愛感情を抱く「ガチ恋オタク」も、自分の経験から…。

まだ仕上げの段階ですが、アニメ化、映画化とか…夢は広がります。NMB48メンバーとしては、テレビとか、どんどん外に向かって、私を、グループをアピールしていきたいです。

◆安部若菜(あべ・わかな)2001年(平13)7月18日、大阪府生まれ。18年1月ドラフト3期加入。20年1月チームM正規昇格。同10月「恋なんかNo Thank you!」でシングル初選抜。今年1月の組閣でM副キャプテン。身長159センチ。血液型O。将来の夢は経営者。