連載「われら第7世代!~演歌・歌謡曲のニューパワー~」は辰巳ゆうと(23)の第3回です。コロナ禍が収束を願い、早く全国に自分の歌声と笑顔を届けたいと日刊スポーツ笹森文彦記者に熱く語りました。大好きなソロキャンプについてなど「演歌界の王子様」がファンの質問にも答えました。キャンプを楽しむ貴重なプライベートショットも公開します。

すらりとしたスタイルも魅力の辰巳ゆうと
すらりとしたスタイルも魅力の辰巳ゆうと

18年1月発売のデビュー曲「下町純情」と最新曲「誘われてエデン/望郷」のジャケット写真を見ると、4年間の成長は一目瞭然だ。歌唱力はもちろん、容姿も磨かれたのだろう。少年からイケメンになった。

辰巳 久しぶりにデビュー当時の映像を見ると、自分でも本当に変わったなと思います。人に見られることで本当に変わるんだと実感しています。格好良くなりたいと思って、ケアをしまくったわけでもなく、キャンペーンなどでお客様が見てくれているという意識で、今の顔になったと言いますか。内面が変わると顔も変わっていくんだなと思います。前髪が伸びたから、それも印象が変わった理由の1つじゃないかなと思います。

辰巳ゆうとのデビュー曲「下町純情」のジャケット
辰巳ゆうとのデビュー曲「下町純情」のジャケット
辰巳ゆうとの「誘われてエデン/望郷」Eタイプのジャケット
辰巳ゆうとの「誘われてエデン/望郷」Eタイプのジャケット

女性ファンから「王子様」と呼ばれる。音楽番組や雑誌でも「演歌界の正統派王子」と紹介される。王子様コスチュームを着たレギュラーCS番組もあり「ゆうと王子」は定着しつつある。そういえば所属事務所先輩の氷川きよし(44)はかつて「演歌界の貴公子」と呼ばれていた。

辰巳 いろんなところで王子様とか、そういった言葉を使っていただくんですけど、自分は大阪にいる時からずっとこんな感じ。楽しいことやお笑いが大好きなので、話すとボロが出ちゃう(笑い)。王子様なんて言ってもらって、申し訳ないです。

第60回日本レコード大賞最優秀新人賞を獲得するなど、デビュー年から躍進したが、ここ2年はコロナ禍で活動が停滞した。今はコロナ禍が収まり、全国を回ることが大きな夢であり、目標という。

辰巳 いろいろ野望はあります。でもそれは自分1人でかなえられることではありません。スタッフの皆さん、応援してくださる皆さまが増えれば増えるほど、夢に近づけると思っています。だからたくさんの方に知ってもらいたい。コロナ禍が解除されて、いつも通りの日常がすぐ戻ってくるわけではないと思います。でも我慢した皆さまに、歌を通じて幸せな時間、一時を忘れられる時間を提供し、笑顔になってほしい。それが今、自分が一番やるべきことだと思います。その仕事を自分ができることがうれしい。全国にそういった時間を、笑顔をお届けできればなと思います。

真摯(しんし)な活動の積み重ねの先に、歌手として最高の夢でもある紅白歌合戦が見えてくる。

辰巳 歌手デビューした誰もが憧れる場所だと思います。毎年テレビで見ていて、独特の雰囲気があり、すごく刺激を受けます。歌手にとって本当に最大のステージだと思います。

「第7世代」はライバルではあるが、仲がいい。演歌・歌謡曲の良さを同世代に伝える懸け橋になりたいという共通の目標を持つ。連帯感も強い。

辰巳 みんなで協力して一番下の世代から(歌謡界を)盛り上げていければと思います。第7世代と呼ばれているうちが花だと思いますので、いつまでも呼んでいただけるように、切磋琢磨(せっさたくま)すれば、自分たちのモチベーションやパフォーマンス力も上がっていくと思います。第7世代のみんなとなら、いろいろなことが、かなえられるのではと思います。心強いです。

1つ1つの質問に対し、記者の目をしっかり見て答える。自分の考えを自分の言葉で話した。とてもすがすがしい。男もほれる「王子様」である。

◆ファンの質問

Q「歌手辰巳ゆうと」と「プライベート辰巳ゆうと」の違いは

A 歌っている時が歌手辰巳ゆうと、しゃべっている時がプライベートの辰巳ゆうとですね。こうやってお話しさせていただいている時も、ありのままです。歌手辰巳ゆうとならこう言わないといけないんじゃないかな、というのはあんまり考えていないです。

Q 歌手辰巳ゆうとがイケメン系とすると、プライベートはお笑い系ですか

A 歌手辰巳ゆうととして、笑いも歌と同じぐらい貪欲に行きたいと思っています。歌の拍手と、お話の時に笑っていただけるというのは、同等に自分のモチベーションにつながることでもあるので。

Q 座右の銘はありますか

A 「One for All,All for One」(1人はみんなのために、みんなは1人のために)です。全てに共通する言葉という印象がすごくあります。ファンの方々が応援してくださること、スタッフの方が準備してくれたことに対して、それ以上のことを自分が発揮する。この仕事をさせていただくと、それが大切なのかなと思います。

Q 好きなものを1つだけ買ってあげると言われたら何ですか。金額は問いません。

A お~~~!!僕はやっぱり山ですね。マウンテンがあればキャンプができるし、たき火も、やり放題じゃないですか!

Q ソロキャンプにハマっているそうですね

A 昔から自然の中で遊ぶのが大好きなんです。友達と以前、グランピング(あらかじめ設置された施設でのキャンプ)を体験してすごく楽しくて、いつかキャンプにチャレンジしたいとずっと思っていたんです。でもなかなか1歩が踏み出せなくて、そのうちにコロナ禍になってしまって。その間いろんなキャンプサイトを見て、ますます思いが強くなって。(昨年の)緊急事態宣言中に、とりあえず用具一式買いました(笑い)。(昨年の)宣言解除の後に初めて行って、そこから、どハマリです。癒やしの時間、リフレッシュの時間ですね。

Q 最近買った用具はなんですか

A もういるものはないですって言うぐらいそろえたんですけど(笑い)。最近買ったのはハンモックとファイアスターター(火を付ける道具)かな。

辰巳ゆうと愛用のソロキャンプ用テント
辰巳ゆうと愛用のソロキャンプ用テント
デイキャンプを満喫する辰巳ゆうと
デイキャンプを満喫する辰巳ゆうと
デイキャンプで食事の準備をする辰巳ゆうと
デイキャンプで食事の準備をする辰巳ゆうと

Q 泣きたい時や怒りたい時をどうしていますか

A すぐは難しいですが、時間を見つけて、海や山、それこそキャンプもそうですけど、自然豊かな場所に行きます。そうすると気持ちが落ち着いて、リフレッシュします。

Q 毎日欠かさずやっていることは

A お笑い番組を見ることですかね。芸人さんはすごく頭の回転が早く、突っ込みとか話術を巧みに操っています。僕は演歌歌手ですが、歌以外におしゃべりなども魅力になればと思っているので、勉強も兼ねて楽しんでいます。

Q ステージ前に必ずやることはありますか

A はっきり決めているわけではないですけど。その日の気分によって、楽しい音楽を聴いてテンションを上げたり、逆に出番前からテンションが上がり過ぎている場合は、コーヒー飲んで落ち着いたりとか。自分の気持ちをコントロールするのがルーティンかもしれません。

◆辰巳(たつみ)ゆうと 1998年(平10)1月9日、大阪府生まれ。18年ビクターエンタテインメントから「下町純情」でデビュー。キャッチコピーは「力いっぱい、演歌です!」。第33回日本ゴールドディスク大賞「ベスト・演歌/歌謡曲・ニュー・アーティスト」受賞。2作目「おとこの純情」でオリコン「週間演歌・歌謡シングルランキング」1位獲得。第3弾「センチメンタル・ハート/男のしぐれ」はポップスと演歌の両A面シングル。最新曲「誘われてエデン/望郷」のジャケットとカップリング曲を変えたE、Fタイプが10月13日に発売。趣味はソロキャンプ、バルーンアート、スイーツ料理。173センチ、血液型A。

次回は藤井香愛です。

◆プレゼント 辰巳ゆうとさんのサインとメッセージ入りのシエラカップ(キャンプなどで使う万能カップ)を1人に。ご希望の方は以下のURLから応募フォームに入り、必要事項を記入の上、ご応募下さい。締め切りは11月7日です。発表は発送をもって代えさせていただきます。

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