三遊亭円楽さんが亡くなってから2週間が過ぎました。落語家になって半世紀、日本テレビの人気番組「笑点」の大喜利レギュラーとしても活躍した円楽さんだけに、新聞や雑誌、ネットにはその死を惜しむ記事があふれていました。そして、ここ最近で多くなったのは「笑点」で円楽さんの後継者が誰になるかという記事です。あらためて「笑点」が注目度の高い番組であることが分かります。

後継を予測する記事ではいろいろな候補者の名前が挙がっています。日本テレビ側の情報管理が徹底しているため、あくまで予測ですが、その記事を読んでみると、共通して候補として挙げているのが、春風亭一之輔と蝶花楼桃花です。

一之輔は春風亭一朝門下で、21人抜きで真打ちに昇進し、独演会のチケットの取りにくい若手実力派です。桃花は春風亭小朝門下で、今年3月に真打ちに昇進したばかりですが、華のある高座で人気です。円楽さんが療養中だった「笑点」には桂文枝、桂文珍、小朝らが代演として交代で出演しましたが。一之輔、桃花もゲスト出演しました。一之輔は普段から仲のいい桂宮治とのじゃれ合いが面白かったし、女性落語家として初めての大喜利出演となった桃花も大御所に挟まれながらも大健闘。視聴者が座布団をあげたり、とったりできる「笑点」のデータ放送では、2万9253枚とメンバーの中で最高得票を獲得しました。

ともに5代目春風亭柳朝の孫弟子である一之輔と桃花には因縁があります。桃花は真打ち昇進の4カ月後の7月にトリをとり、一之輔の昇進5カ月後にトリという従来の最速記録を更新しています。

桂歌丸さんが勇退し、春風亭昇太が司会になった時、1つ空いた席に誰が座るのかと話題になった時、私は第一候補に桂宮治を挙げました。宮治の明るさが「笑点」に新風を吹き込むと期待したいのですが、結果は林家三平でした。今回はどうなるのでしょうか。発表が楽しみです。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)