人気漫才コンビのナイツの塙宣之(45)が漫才協会の会長に就任しました。

先日開催された漫才協会の社員総会・理事会で選ばれたもので、07年から6代目会長を務めていた青空球児(81)からバトンを受けました。漫才協会は東京で活動する漫才師が所属する団体です。1955年に発足した漫才研究会が前身で、漫才協団を経て、05年に社団法人漫才協会となりました。過去に参院議員にもなったコロムビア・トップ、内海桂子らが会長を務めており、塙は7代目会長となります。

会長就任は当然だったと思います。15年から副会長を務めていましたが、協会への貢献度はかなり高いものがありました。塙が入会したのは2000年で、師匠でもある内海桂子さんが会長の時代でした。当時の漫才協会はベテランの比重が高く、中堅・若手は少なかったため、平均年齢も高かった。漫才協会は浅草の東洋館で定期的に公演を行っていますが、入会した当時の浅草はインバウンド前のため人通りも少なく、東洋館の入りも悪かった。07年に最年少で理事になった塙はそんな状況に危機感を抱き、積極的に人気のある中堅・若手を勧誘した。『ごめんねごめんね~』のギャグで人気のU字工事、21年の「M-1グランプリ」優勝の錦鯉、ハマカーン、ピン芸人だが、兄のはなわ、小島よしおも加入した。そのかいあって、現在の会員数は200人、100組を超えた。さらに漫才協会にいるユニークなベテランの存在をさまざまなエピソードを交えて自らのラジオ番組や高座で紹介するなど、情報発信にも力を入れた。塙がラジオで告知にするたびに東洋館の観客が増える現象が続いた。

就任直後、自らのツイッターで「目に見える功績、目に見えない功績、われながら良く頑張ったと思います。気を引き締めて頑張ります」とコメントしたけれど、その言葉通り、塙の頑張りが漫才協会を活性化させたことに間違いはないだろう。今後は、会長としてのより一層の頑張りに注目したいと思います。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)