乃木坂46、4期生の林瑠奈です。



「気の持ちようで何とかなるよ」



のようなニュアンスの言葉って、

きっとこれまでに1回は

言われたことあると思います。



緊張しているときや

失敗を怖いと感じているときなど、

多くは「自信を失いかけているとき」に

周りからかけられる言葉でしょう。



励ましの言葉ですね。



しかし、この言葉って一瞬聞こえはいいけど、

よく理解しようとすると

だいぶこちらに投げやりに感じるんです。



自信を持つべき長所を

挙げてくれるわけでもなければ、

心配してくれている様子もないんですね。



もちろん、言う人やその時の声のトーン、

スピード、仕草、状況によって

受け取り方は随分と変わってきます。



ただ、この言葉単体で見ると、

不安や恐怖でいっぱいの中



「マインドっしょ!!」



と言われている感じがして、

「いや、そういうことじゃない、

もっと安心させてよ」と

素直に受け取りづらいのかなと。



あくまでも私の感じ方では、

なんて無責任で的外れな言葉だろうと

思っていました。



今までは。



「気の持ちよう」で何とかなることもある、

と気づいたんですね。



気づいた、というより

自分自身が実体験を積んだことで、

「気の持ちよう」への

信頼が高まったと言った方が正確です。



気の持ちよう、

つまり気をどう持つかによって

何とかなるということ。



これは前回お話しした

外見の印象から受ける影響とも

近い話なのですが、

同じ行動をとるにしても

その時の精神衛生状態によって

成果が変わってくると思うんですよ。



これ当たり前と言えば当たり前のことで、

単純な話、感情とそこに結びつく行動は

連動しているということ。



但しここで気をつけたいのが、

気の持ち方は人によって違うという点です。



褒められたことが自信に直結して

成功する人もいれば、

その余裕が結果を悪くする人も

いると思います。



褒められて伸びるタイプと

怒られて伸びるタイプの違いでしょうか。



自信がないとき

“褒め”なのか“怒られ”なのか、

自分にとってバネになる言葉を

かけてもらうことで、



その時の自分の感情が成功へと導いてくれる、

気を持つことができるのだと思います。



だから、自信がないときの

「気の持ちようだよ」が

私にとって的外れな言葉に感じるのだなと。



「それはわかってるんだよ!

そうじゃなくて

気を持てるような言葉をくれよ!」

となるわけです。



ただ、気の持ちようで

何とかなることはあっても、

気を持つのは自己暗示だけでは

難しいこともあります。



「自分の機嫌は自分で取る」みたいなこと、

最近よく聞くようになったなと。



個人的にはセルフ機嫌取りが

できるに越したことはないと思うのですが、

いつ何時もそれで乗り越えられる人は

いないじゃないですか。



だから機嫌が取れる以前に、

「自分の機嫌はどうすれば取れるのか

=自分の気はどうすれば持てるか」を

知っておくのが大切だと思うんです。



もし「気の持ちようだよ」と

本番前なんかに言われたら、

図々しくなっちゃいましょう。



「どこが良かったか褒めてほしい」



「どこを直したらいいか

アドバイスしてほしい」



「怒って!!」



自分が何を言われたら

一番鼓舞されるのかをわかっておけば、

あとはそれに応じた言葉を

かけてもらうのみです。



言葉だけでなく、行動でもいいですね。



背中を叩いてもらったり、

ハグをしてもらったり。



自分の成功への鍵がどこにあるかは

自分で見つけておく、

そうすればきっと相手は鍵を回してくれます。



(ニッカンスポーツ・コム「乃木坂46林瑠奈 負けるな!しょげるな!乗り遅れるな!」)