乃木坂46最年少の筒井あやめ(16)が、舞台「目頭を押さえた」(6月4日初日、東京芸術劇場シアターイーストなど)に主演することが1日、分かった。女優秋田汐梨(17)とのダブル主演となり、舞台単独初出演で初主演を果たす。このほど日刊スポーツの取材に応じ、初挑戦の心境や意気込みなどを語った。

舞台「目頭を押さえた」でダブル主演する筒井あやめ(右)と秋田汐梨
舞台「目頭を押さえた」でダブル主演する筒井あやめ(右)と秋田汐梨

舞台は乃木坂46の4期生全員で出演した19年の「3人のプリンシパル」以来2年ぶり。単独の出演は初で、4期生初の舞台主演となる。「まさか私が舞台をやらせていただくとは思っていなかったので、お話を聞いた時はびっくりしました」。秋田はじめ、キャリアのある俳優陣の中で座長を務める。「周りはすごい役者さんばかりなので、正直今はすごく不安が大きいですが、たくさん学んでいきたいです」と力を込めた。

12年初演の「目頭を押さえた」は、横山拓也氏が作、寺十吾氏が演出を手掛ける。とある集落を舞台に、写真家としての才能を開花させていく高校3年生の遼(筒井)と、仲良しのいとこで同級生の修子(秋田)の2人を軸に、家族や教師たちの人間模様を描く。

同作の企画製作を手掛けるプロデューサーは「思いきりフレッシュな方にお願いできればと思っていました」と経緯を明かした。「乃木坂46の最年少メンバーとして活躍されていて、アイドルとしての才能あふれるお若い筒井さんと、写真家としての才能を開花させてゆく遼という役の、静かなたたずまいの中に内なる情熱があるような姿がリンクして、オファーさせていただきました」と起用理由を説明した。

舞台「目頭を押さえた」でダブル主演する筒井あやめ
舞台「目頭を押さえた」でダブル主演する筒井あやめ

筒井は「『3人のプリンシパル』の時は3つの役を覚えるのにただ必死でした。今回は1つの役に集中して、しっかり役作りをしていきたい」と意気込んだ。今後の稽古に向けて「皆さんに聞きつつ、自分の中で遼ちゃんを出来上がらせたいと思います」と話した。

舞台単独出演経験のある同期の4期生、早川聖来(20)に「すごい不安だよ」と伝えると、「大丈夫だよ。すごく楽しいから!」と励まされたという。「楽しいんだ、と思って。だから楽しみです」と笑った。劇中では関西弁のせりふにも初挑戦する。今は大阪出身の早川から教えてもらっているという。「やることはたくさんあるんですけど、頑張ります!」と前向きだ。

舞台は東京に加えて大阪公演も上演予定。昨年はコロナ禍で、イベントやライブの開催が難しい状況が続いた。ファンの前でステージに立つのは1年以上ぶりとなる。「すごく素直にうれしいです。お客さんがいる状態はすごく久しぶりなので、多分すごく緊張するとは思うんですけど、すごく楽しみですし、やっぱりうれしいです」と喜んだ。

「周りに乃木坂のメンバーがいないのは初めてで、今は本当に緊張と不安があるんですけど、初めてのことをたくさん学べるのは楽しみでもあります。家族だんらんだったり、ハラハラする場面もあるので、ぜひ見に来てくださった方に楽しんでもらいたいです」

先輩メンバーからもかわいがられるグループ最年少。加入3年目で迎える大きな初挑戦で、ステップアップを果たす。【取材・構成=横山慧】

◆筒井(つつい)あやめ 2004年(平16)6月8日、愛知県生まれ。18年11月加入、乃木坂46の4期生。愛称「あやめん」。19年9月発売のシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」で初選抜入り。160センチ。血液型O。

舞台「目頭を押さえた」でダブル主演する筒井あやめ
舞台「目頭を押さえた」でダブル主演する筒井あやめ

<W主演 秋田汐梨>

筒井とともに、初の舞台出演となる秋田は「どんなふうになるのか全く想像ができず、今はとにかく緊張と不安でいっぱいですが、稽古を通して、自信を持って舞台に立てるよう頑張りたいと思います」とコメント。筒井の印象について「初めてご一緒しますが、年下とは思えないほどの落ち着きと雰囲気を持った方で、役のイメージにぴったりだなと思いました」と話した。