櫻坂46小林由依(22)のセカンド写真集「意外性」(講談社with事業部)が今日4日に発売される。ステージで見せるクールな表情やパフォーマンスとは違う、さまざまな姿を収録した。グループを支え続けた功労者。加入8年目はいい意味でマイペース。キャラクターは変幻自在、千変万化する魅力で人を引きつける。

スタイルの良さが際立つ櫻坂46の小林由依(撮影・星夏穂)
スタイルの良さが際立つ櫻坂46の小林由依(撮影・星夏穂)

写真集は屋久島と横浜で撮影した。屋久島では本格トレッキング(山登り)などに挑戦し大自然で撮影した。「道中、山から下りてきたサルがいたり。もともとはインドアなんですけど、ずっと外にいて楽しかったです」と振り返った。

19年3月発売「感情の構図」以来3年7カ月ぶり2冊目の写真集。「前回は初めてだったので体作りとかもかなり追い込んだんですけど、今回はいい意味で無理せず、自然な感じで撮影できたかもしれません」と明かした。前作はまだ10代だった。「今回ちょっとは余裕のある表情ができているのかな」と笑った。

風船を飛ばしながら、目を輝かせる櫻坂46の小林由依(撮影・浅見桂子)
風船を飛ばしながら、目を輝かせる櫻坂46の小林由依(撮影・浅見桂子)

「意外性」というタイトルをつけた秋元康総合プロデューサーからは、「小林由依には、いつも、驚かされる。いい意味で、次々にイメージを裏切るからだ」などと帯のコメントも寄せられた。同氏以外からも、よく「意外性がある」と言われるという。「やっぱりパフォーマンスの時の印象が強いのかなと思うので、ちょっとはしゃいだりとか、年上メンバーに甘えていたりとかすると、驚かれます」と説明した。

ピンクのハートを手に笑顔を見せる櫻坂46の小林由依(撮影・浅見桂子)
ピンクのハートを手に笑顔を見せる櫻坂46の小林由依(撮影・浅見桂子)

テレビ東京「そこ曲がったら、櫻坂?」(日曜深夜0時35分)では、MCの土田晃之(50)やハライチ澤部佑(36)から「埼玉の狂犬」とイジられることもある。ただ、自身は「自分の性格とかキャラクターに飽きちゃうタイプなんです。だから、たびたび変わってます。それ(埼玉の狂犬キャラ)ももう飽きてきました」と笑った。

「今ハマッているキャラクターですか? この間、『猫』みたいなキャラクターで、猫じゃらしとかを使って雑誌の撮影をしました。でもそれもすぐ飽きちゃうと思います。フフフ」

櫻坂46は最新アルバム「As you know?」を引っ提げ、9月29日から全国ツアーがスタートした。ツアーファイナルは11月8、9日の東京ドーム公演。同期のキャプテン菅井友香(26)のラストステージとなる。「やりたくても簡単にはできない会場なのでうれしいですし、ゆっかー(菅井)が最後なので、さらに気合入れてやりたいです」と意気込んだ。

ニットワンピースをひるがえし、エレガントな表情の櫻坂46の小林由依(撮影・浅見桂子)
ニットワンピースをひるがえし、エレガントな表情の櫻坂46の小林由依(撮影・浅見桂子)

デビュー時には21人いた一期生も現在は6人。「同期が卒業するのは、やっぱり何回経験しても寂しいです」と率直に明かした。「でも今は二期生が櫻坂46のアイコンを作ってくれたと思うし、三期生も入ってくるので、協力して一緒に頑張っていきたいと思っています」とほほ笑んだ。

18年末の「NHK紅白歌合戦」で急きょセンターを務めるなど、欅坂46時代からグループを支えてきた。昨年9月から12月まで、休養のため一時活動休止も経験した。「お休みをする前はすごく細かく計画を立てたり、目標を決めたりしていました。でも今はいい意味で何も決めていないんです。いろいろなお仕事をしたいので、焦らずやっていけたらいいな、と」。自然体の新境地。「次はどんなキャラクターになるか、分かりませんよ」といたずらっぽく笑った。【取材・構成=横山慧】

◆小林由依(こばやし・ゆい)1999年(平11)10月23日、埼玉県生まれ。15年8月、欅坂46(現櫻坂46)の一期生オーディション合格。愛称「ゆいぽん」。ファッション誌「with」専属モデル。161センチ。血液型A。