関西の夕方の“ニュース戦争”が激化する。30日にスタートする関西テレビ夕方の新ニュースワイド番組「ゆうがた LIVE ワンダー」(午後3時50分)の制作発表会見が16日、大阪市北区の同局で行われた。

 産休から約1年半ぶりに復帰する藤本景子アナウンサー(37)が司会を務める。同番組は午後帯の3時間枠で、同局では過去にない規模の生情報枠となる。復帰後、すぐの大役に藤本アナは「他局のことは気にせずに、いいなと思ったことをどんどんやっていきたい」と主婦目線での番組作りに意欲を見せた。

 夕方時間帯は関西の民放各局が報道番組で競う激戦区。藤本アナはフェリス女学院大文学部を卒業し、00年に入社。同局の朝の看板番組となる「よ~いドン!」などに出演し、関西のお茶の間の「顔」として活躍していた。

 同時間帯はMBS「ちちんぷいぷい」、ABC「キャスト」、読売テレビ「ten.」、テレビ大阪も4月から現在の「夕刊7チャンネル」を「ニュースリアル KANSAI」に刷新し、金曜のメーンキャスターに元フジテレビアナウンサー長谷川豊(39)を起用する。

 各局がエース級を投入する関西の夕方の“ニュース戦争”。藤本アナは「私のできる範囲で楽しく頑張りたい」と自然体を強調した。ニュースキャスターとして岡安譲、村西利恵両アナらを起用し、藤本アナをサポートしていく。またコメンテーター陣には経済ジャーナリスト木暮太一氏、漫画家・しりあがり寿氏、元フィギュアスケート五輪代表の織田信成氏、大阪国際大准教授の谷口真由美氏、コラムニストの犬山紙子氏らが出演する。

 関西テレビの沢田芳博チーフ・プロデューサーは「藤本アナがなぜ? と思うことを生活者目線で掘り下げて伝えていきたい」と期待を寄せた。