アニソン歌手のCeui(セイ)が18日、ベトナム・ホーチミンのホーチミン市文化労働会館で開催された日越文化交流イベント「TOUCH Summer2015」に出演し、共演者に感銘を受けた。

 ゲリラ豪雨の影響で、ライブが一時中断し、定刻より約4時間遅れてのスタートとなった。停電中はインドネシアで活動中の歌手加藤ひろあき(32)が「ドラえもんのうた」を生歌で披露したり、アニソンDJの桃知みなみは真っ暗の中、ダンスで来場者約5000人を盛り上げた。

 Ceuiも予定していた曲目を変更し、人気アニメ「境界線上のホライゾン」のテーマ曲「Stardust Melodia」など計4曲を披露。「小さな感動がたくさんあって感動しました…。停電の中、真っ暗な会場でパフォーマンスをして楽しませる共演者のみなさんの姿勢を見て、音楽という仕事は歌うだけでなく、もっと広いものなんだなと実感しました。私もそういった高い意識をもった歌手になりたいです」と言葉に力を込めた。

 物販などでは、ベトナム人ファンとの交流もあり、「初めてベトナムへ来て、街並みもきれいだし、人も素朴で優しくて、大好きになりました」と語った。

 千葉県出身。両親の影響を受け、音楽に興味を持った。07年2月に「微睡みの楽園」でデビュー。中国や台湾、マレーシアなどの海外でもライブを行っている。アーティスト名の「Ceui」は、ポルトガル語の「Ceu」(=空)と「i」(=愛)を加えた造語の「星」と意味が込められている。今月25日と26日には、東京・品川インターシティホールでワンマンライブを行う。