松坂慶子(63)が7日、都内の有楽町朝日ホールで行われた日本・ベトナム合作の主演映画「ベトナムの風に吹かれて」(大森一樹監督、17日公開)完成披露試写会に参加した。

 松坂はこの日、ロケを3週間行ったベトナムで作ってきた民族衣装アオザイを着て登壇。司会から、豊満な胸が強調された体のラインが出た衣装であることを指摘されると「そういうお衣装ですね」と笑みを浮かべた。司会から「うれしそう」と突っ込まれた奥田瑛二(65)は「何を言わせたいの?」と苦笑いした。

 松坂が主題歌「たまには仲間で」をデュエットしたフォークグループ、フォー・セインツのボーカル上原徹が駆けつけて花束を贈呈した。松坂は、作曲家浜圭介氏とのデュエット曲「哀愁の札幌」を7月22日に発売しており、「たまには仲間で」も14日に発売して2曲連続、デュエット曲を世に送り出す。「ベトナムは若い人が多く、仲良くなると無邪気で天真らんまん。一緒にいると10、20代の頃のように、むやみやたらに元気で思ったことをパーッと言っていた健康な気持ちに戻る。語るように歌わせていただきました」と振り返った。

 取材陣からは「年末に、いろいろと音楽業界であるのを狙いますか?」と、紅白歌合戦や日本レコード大賞を意識しての質問が飛んだ。松坂は「歌わせていただく機会があったら、フォー・セインツの方と歌いたい。一生を歌にかけてきた皆さんを前に、そうそうは…ね。そういう話題が出るような、にぎやかな映画にしてくれたのはうれしい」と笑みを浮かべて答えた。

 「ベトナムの風に吹かれて」は、ベトナムの首都ハノイ在住の日本語教師でライターの小松みゆきさんが、80歳を過ぎた認知症の母をベトナムに連れて行って一緒に暮らした実話をもとに書いた「越後のBaちゃんベトナムへ行く」が原作。松坂は、小松さんをモデルに描いた日本語教師の佐生みさおを演じる。

 松坂にとって主演映画は09年「大阪ハムレット」以来6年ぶり。大森監督も11年「津軽百年食堂」以来、4年ぶりの新作となる。

 この日は草村礼子(75)斎藤洋介(64)も登壇した。