気になる静岡県テレビ局のアナウンサーを紹介する連載「静岡アナ 気になリスト」。テレビ静岡の蓮見直樹アナ(40)の「その2」です。同局「みんなのニュース しずおか」月~水曜日のキャスターですが、1998年に入社して以来、スポーツを担当。Jリーグ清水に関しては節目の試合を実況し、11月にはラグビーを初めて実況しました。そんな「スポーツの顔」に迫ります。

 -そもそもアナウンサーを志したきっかけは

 高校までサッカーをやっていて、3年の時にJリーグが開幕したんです。何かサッカーに携わる仕事に就けたらというのがきっかけです。大学ではスキーサークルに入ったんですが、なぜかアナウンサーを多数輩出しまして。中村江里子さん(元フジテレビ)、その同期に小田島卓生アナ(東海テレビ)。私の同期ではテレビ東京の塩田真弓アナがいます。

 -影響を受けましたか

 合宿には小田島さんがOBとして参加されていて、話し方とか、やっぱり突出しているわけですよ。それで、アナウンサーにあこがれて、実際に受けました。私の頃は、採用試験が(3年生の)2、3月のスキー合宿シーズン真っ盛りで、合間に抜けて受けたりもしました。面接で「君、なんで黒いの」って聞かれて、「はい。スキーやってました」って(笑い)。

 -入社後はスポーツを中心に

 そうですね。一番うれしかったのは、99年J1第2ステージで清水が優勝したことですね。2年目で実況はしませんでしたが、ビールかけを経験しました。寒い12月に日本平ホテルの山頂の庭園で。当時、長谷川健太さんも現役で。すごくいい思い出です。

 -清水の試合を多く

 節目で重要な試合を実況しています。昨年は最終節で残留を決めた試合、今年の降格が決まった仙台戦もやらせていただいて。ちょっと、複雑ですけど。

 -この冬はラグビーにも初挑戦。五郎丸が所属するヤマハ発動機と豊田自動織機の試合でした

 急に中継が決まって、ルールブックを買ったんですが、もう5、6年前の本で若干ルールが変わってるんですよ。で、インターネットで調べたり。ニュースも担当しているので、完全に独学でした。外部の方に見ていただいたのが中継の2日前。静岡聖光学院の星野明宏総監督に来ていただき、ヤマ発の試合のVTRを流しながら、実況と解説で本番さながらにやらせていただいて。非常にありがたかったです。

 -ラグビー漬けの日々

 W杯の再放送を全部録画し、CSのラグビーチャンネルにも自宅で加入して、HDレコーダーはラグビーだらけになりました。毎日それを見ながら覚え続けました。家族からは「またラグビー?」って言われましたけど「ダメだ! 今はお父さんがテレビを見るんだ」と(笑い)。

 ニュース番組にスポーツ中継とニュースと大忙しの蓮見アナですが、「子育てが趣味」と公言しています。「その3」ではイクメンの顔に迫ります。【鈴木正章】(つづく)

 ◆蓮見直樹(はすみ・なおき)1975年(昭50)7月7日生まれ、東京・目黒区出身。立大社会学部卒。98年入社。担当番組は「みんなのニュース しずおか」(月~水曜日)、「おは・スポ! サンデー」、スポーツ実況。大切にしていることは「初心」。血液型B。