気になる静岡県テレビ局アナウンサーを紹介する連載「静岡アナ 気になリスト」。テレビ静岡伊藤弘美アナ(27)の「その3」です。オフは袋井市の実家でのんびりしたり、上京して大好きな宝塚を観劇したり。仕事は担当のニュースに限らず、どんな仕事でも100%で取り組むのがモットーです。

 -オフには何を

 家のことをやって1日が終わってしまうこともあれば、友達に会いに行く日もありますし、実家に帰るときもあります。あとは宝塚が大好きなので、見に行ったりします。(東京)日比谷の劇場へ母と見に行くことが多いですね。

 -宝塚が好きになったきっかけは

 大学の時に母と初めて、(兵庫)宝塚の方に見に行って。「おっ、何だ。これは」と。

 -最初に見た演目など覚えていますか

 それは覚えてますよ~。宙組の「クラシコ・イタリアーノ」です。宙組のトップスターだった大空祐飛さん(12年に退団)は、私の好きな宝塚女優さんの殿堂入りです。ふふふ。今は静岡市出身で花組トップの明日海りおさんもいらっしゃいますし、すごくすてきな世界です。5歳から13年間クラシックバレエをやっていて、舞台がもともと好きだったんです。もし、もっと早く(宝塚を)見ていたら、「(宝塚女優に)なりたい」と言ったかもしれないくらい好きです。

 -アナウンサーも表現する仕事です

 それはすごく思います。やっぱり、人間なので日々、落ち込んだり、波がそれぞれあるじゃないですか。宝塚の方も、毎日公演があって、きっと、いろいろあるのに、常にあの夢の世界を表現されている。すごいと思いますね。

 -アナウンサーとしての今後、目指すところは

 今はニュースのイメージが強いと思うんですね。でも、私はジャンルにこだわらず、与えられた仕事に対しては、すべて100%の力を出したいと思っています。これまでも、いろんなことをやらせていただいてます。深海魚を捕まえに焼津の漁師さんの船に乗せてもらったり、「27時間テレビ」では富士山から生中継で、山頂付近で2泊3日したり。全国ネットの番組でアシスタントを担当することもあります。他、ナレーションであれ、司会であれ、幅を狭めず、いろいろなことに挑戦したいです。そして、引き出しをたくさん持っている人になれたらいいなと思います。

 -あらためて、地元静岡で働いている気持ちは

 テレビ静岡は、若い世代に訴えかけるイベントもあったり、ワクワクする番組を発信するイメージを持っていたので、そこに就職できてうれしいです。今は「若者の静岡離れ」が言われています。それは、必ずしも悪いこととは言い切れないのですけど、やっぱり、本当にいい所なので…。静岡の生活を楽しんで下さい。「静岡で元気に」という思いは、各局一緒だと思いますし。【柳田通斉、鈴木正章】(おわり)

 ◆伊藤弘美(いとう・ひろみ)1988年(昭63)8月31日、袋井市生まれ。磐田南高を卒業後、立大社会学部社会学科に進学。12年入社。担当番組は「みんなのニュース しずおか」(月~水曜日キャスター)、「てっぺん静岡」など。血液型O。