「世界のニナガワ」と呼ばれた日本を代表する演出家蜷川幸雄さんが12日午後1時25分、肺炎による多臓器不全で都内の病院で亡くなった。80歳。
蜷川幸雄さんの長女で、写真家の蜷川実花さん(43)は、父の死をみとれなかった。入院から約5カ月、ほぼ毎日見舞いに通っており、12日は病室に蜷川さんを見舞った。しかし、撮影の仕事のため病室を離れた後、車で移動中に訃報が届いた。その後、写真共有アプリ「インスタグラム」を更新し「今日、父が逝(い)ってしまいました」と、死に目に会えなかった無念を募らせた。
昨年12月刊行「蜷川幸雄の仕事」(新潮社刊)で、車いす姿の蜷川さんを撮影した写真が表紙を飾った。父は舞台、自分は写真と、進む芸術の道は違ったが最も尊敬する存在だった。「最期まで闘い続けたかっこいい父でした。父の娘でいられたことを誇りに思います」とねぎらった。




