日本舞踊をベースにした斬新な踊りで注目される舞踏家花園直道(27)が3日、都内で、夏フェス「演歌男子。フェスティバル2016」にスペシャルゲストとして参加した。

 昨年の同フェスには歌手として参加したが今夏は踊り手。「嵐が丘~エル・フラメンコ」「神田祭」の2つのタイトルを演じ、会場に詰めかけた約1500人の演歌ファンを大いに沸かせた。フィナーレの「学園天国」は歌唱に加わったが、オープニングの「情熱の嵐」は不参加。「6日に(東京の)渋谷シダックスカルチャーホールで行う『夢舞LIVE』で、この曲を歌唱する予定なんです。歌いたかった」と残念がった。

 11年に「古の花」でメジャーデビューするなど、歌手としても活躍する花園だが、今年は踊りに専念している。1月には東京・明治座公演で伍代夏子、藤あや子と共演。その後は「スーパー日舞」と題して全国各地で公演を重ねてきた。10月には国立京都国際会館で公演を行い、11月には米ハワイ公演を行う予定だ。

 来年には海外からのオファーが多数舞い込んでいる。幼いころから日本の古典芸能と津軽三味線を学んだ若き舞踏家が、「世界の花園直道」としてさらに飛躍を遂げようとしている。