演歌歌手大江裕(26)が24日、東京・築地の日刊スポーツ新聞社を訪れ、26日発売の新曲「御免なすって」にかける意気込みを語った。

 師匠の北島三郎(80)が約4年ぶりに作詞作曲を手がけた股旅演歌で、ジャケット写真に使用している、かさも提供してくれた。「初めて自分から『書いてください』とお願いした曲です。レコーディングにも立ち会ってもらい、『お客さまに届くように歌え』『(09年の)デビュー当時の気持ちになって歌え』などのアドバイスをもらいました」と振り返った。

 北島は現在、頸椎(けいつい)症性脊髄症の手術のリハビリ中。普通に歩行できるまでに回復しているが、移動には車いすを使用することもあるという。「懸命にリハビリに頑張っている先生の元気の源になるように頑張ります」。

 10年末から体調を崩して約1年半、歌手活動を休業していた。「あの時は、自分にとって大切な人である先生に迷惑をかけるし、歌手を辞めようと思っていました。でも「『もう1度お前の歌を聞きたい』『もう1度、ステージのにおいをかがせてやりたい』」と言ってもらって乗り越えられたんです。今でも昨日のことのように思い出します」。

 26日からは全国を回って各地のファンに新曲を届けるつもりだ。「この曲で何とか恩返しをしたい。先生に『裕、頑張っているな』と言ってもらいたいんです」とヒットを誓った。