元ザ・ビートルズのドラマー、リンゴ・スター(76)が24日、「リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンド」日本ツアーを大阪・オリックス劇場でスタートさせた。単独の日本ツアーは3年ぶり。ザ・ビートルズのヒット曲「マッチボックス」で開演した。「リンゴ~」と声を掛けられ「ナニ? ナニ?」とうれしそうに耳をそばだてた。「君の洋服はステキだ」と声を掛け、自分の名前が記されたボードを持つ人に「自分の名前ぐらい知ってるよ」と突っ込むなどして交流を楽しんだ。

 66年のザ・ビートルズ日本武道館公演から50年。先月発売のアルバム「ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」は日本だけで売り上げ7万枚を記録するなど人気は衰え知らず。この日も「イエロー・サブマリン」を含む8曲のビートルズナンバーを披露した。

 サポートメンバーのヒット曲も披露するのがソロツアーの魅力。TOTOのスティーブ・ルカサー(59)が「アフリカ」、ユートピアなどのメンバー、トッド・ラングレン(68)が「瞳の中の愛」を歌った。

 最後はリンゴが「ピース&ラブ! みんな愛してるよ」と絶叫。年齢的に最後の来日公演となる可能性もあるが、精力的なパフォーマンスで日本ツアーが幕を開けた。【近藤由美子】