漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2016」の審査の難しさについて、ダウンタウン松本人志(53)が激白。「番組を見て寸評を言うくらいなら審査員のオファーを受けてほしい」と他の芸人に呼びかけた。

 今年の「M-1グランプリ」は、結成12年目の銀シャリが第12代王者に輝き幕を閉じた。この銀シャリの鰻和弘(33)と、優勝を争った和牛、スーパーマラドーナの3組が11日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」に出演し、「M-1グランプリ」を振り返った。その中で松本は「今回はどのコンビが優勝してもおかしくないくらいの僅差。今までにないくらい難しい審査だった」と審査の難しさに触れる。

 MCの東野幸治(49)がどのように審査しているのか、高得点の基準はあるのかを尋ねると、松本は「俺は本当に“おもしろいかおもしろくないか”しか見てない」と自身の基準を明かし、「でも本当に決勝は僅差だった。漫才を披露する順番が変わっていたら結果も変わっていたかもしれない」と持論を展開した。

 上沼恵美子(61)がおもしろかったなど審査員の話題も聞かれた今年の「M-1グランプリ」だが、一方では一部で「審査員が関西のお笑いに偏っていて公平さに欠けるのでは」という声もあった。松本はこのことにも言及。「東京の審査員にもオファーはしてるらしいんですよ、バランスを考えて。でもなかなか受けてくれないんですよ。だから今回関西の人に偏ってしまった」と事情を明かす。

 さらに「東京のお笑いの人も『M-1』は見ていて、終わった後でテレビなりラジオなりで寸評を言ったりする。それを言うんやったら審査員やってくれよって俺は思うんですよ」と審査員という大役を務める苦しい胸の内を吐露した。