星野源(36)が2日、都内で行われたエランドール賞授賞式で新人賞を受賞後、取材陣の囲み取材に応じた。

 星野は、受賞にあたって評価されたTBS系ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のエンディングで、自身が歌う主題歌「恋」が流れる中、新垣結衣(28)らキャスト陣と踊り、社会現象的な人気となった「恋ダンス」を最近、踊っていないと明かした。取材陣から“生恋ダンス”を求められたが、「ハードルが高い」と苦笑交じりで回避した。以下、一問一答。

 -おめでとうございます。あらためて今のお気持ちは

 本当に、ものすごく長い歴史のある賞をいただくというのは、本当に本当に幸せな気持ちでいっぱいです。(トロフィーは)とっても重いです。いろいろな歴史が詰まっていると思います。

 -大活躍の16年を振り返って

 特に下半期は、いろいろなお仕事を同時にやらせていただいたので、目まぐるしい日々ではあったんですけど、1こ1こ、どの現場に行っても、すごく親身に接してくださるスタッフの方がいて、出演者の方がいて、音楽のお仕事でも自分のスタッフに支えてもらって…。ちょっと体調を崩したりもあったんですけど、支えてもらって、いろいろなお仕事が出来て、本当に幸せな1年だったと思います。

 -「真田丸」と「逃げ恥」は(撮影を)同時にやっていた

 そうです、はい。「真田丸」と「逃げ恥」と「逃げ恥」の主題歌(『恋』)の音楽活動も同時に…すごい楽しかったです。

 -「逃げ恥」は社会現象になった。自分が真っただ中にいて、どういう気分?

 全然、真っただ中にいる感じじゃないです。そういうものなんだと思いました。例えば、親戚の人から「子どもが小学校でみんな『恋』を歌ってるよ、合唱曲になったよ」とか(言われたり)、あと、本当にテレビを見ていて、自分の曲が何回もかかったり、自分の顔が急に出てきたりとか…すごいなぁ~と思って。でも、何ですかね…自分の音楽の現場もそうなんですけど、「逃げ恥」の現場も家族みたいで、すごく大ヒットしましたけど、すごく少数精鋭といいますか、ワーッといっぱい人がいる現場というよりかは、身近な人がいるという感じで、良かったねと言い合いながら1つ1つ実感しながら…。ヒットというものに関しては、すごく実感しながら、より面白いものを届けられるといいね、という気持ちの中で物作りが出来て。音楽でも、自分の歌っていうものが、すごくいろいろな人が歌ってくれて、幸せというか…自分がやりたいこととか音楽を、自分なりに、すっごく高密度で詰め込めたような曲だったので。自分の手を離れていっているような感覚ではあるんですけど、すごく幸せで、どんどんいろいろな人に歌ってほしいし、踊ってほしいと思います。

 -家で「恋ダンス」は踊ってる?

 最近、踊ってないですね(笑い)最近、練習していないです。

 -(この場で)やってみますか?

 それは、ちょっとハードルが高い(苦笑い)

 -役者と歌手と文筆…何が1番大変?

 それぞれ、大変だとは思うんですけど、何というか、長いこと…この間、36歳になったんですけど、中学生の時から、ずっと趣味でやっていたようなことが、お仕事に…本当にありがたいことになって、何というか、大変というよりも好きでやっていることなので。好きという気持ちが、こんなに長いことやっているというのもあって、切れないんですよね。なので、大変なのは、どんなお仕事でも大変だと思うんですけど、好きなことを仕事に出来ているという幸せみたいなものを、去年1年でより実感できたし、これからも、好きという気持ちを忘れずに活動していきたいですね。

 -新垣結衣さんとは何か話した?

 あっ…でも、何というか…何だろう? 何かお話ししたかな? 「おめでとうございます」と言っていただいて。でも、本当に、家族みたいなスタッフのみんなと冗談を言い合いながら、という楽屋だったんですけど、すごくのんびりした感じでした。

 -楽屋で「恋」は一緒に歌わなかった?

 なかったですね(笑い)

 星野は囲み取材を終えると、集まった取材陣に「ありがとうございました」と6回言って、会見場を後にした。【村上幸将】