中川晃教(34)がミュージカル「ジャージー・ボーイズ」の演技で読売演劇大賞の最優秀男優賞を受賞し、15日、都内で喜びの会見を行った。

 1960年代に「シェリー」などで人気を集めた米国のボーカルグループ「フォー・シーズンズ」を主人公にした「ジャージー・ボーイズ」で中川はハイトーンボイスのフランキー・ヴァリを演じた。中川は「ファルセット(裏声)、高い発声法のトワング、そして地声で歌ったデモテープを米国に送り、許可をもらって出演が決まった。41公演は大変だったけれど、この賞をいただき、報われたと思います」。

 「ジャージー・ボーイズ」は最優秀作品賞に決まった。「19歳でミュージカル『モーツァルト!』でデビューし、無我夢中でやってきた。本物のエンターテイナーを目指してきたけれど、これは30代の代表作になると思う。見た人に感動を届ける、すばらしい仕事で、幸せに思います。若い世代にもミュージカル界に来てもらい、もっと盛り上げていきたい」と話した。