20世紀初頭の米国で実際に起きた冤罪(えんざい)事件を題材にしたミュージカル「パレード」(5月18日から東京芸術劇場プレイハウスなど)の完成発表会見が16日、都内で行われ、ダブル主演の石丸幹二(51)堀内敬子(45)らが出席した。

 奴隷制などをめぐって起こった南北戦争の終結後、1913年にアトランタ(南部)で発生した白人少女強姦(ごうかん)殺害事件が題材。さまざまな思惑や権力により容疑者に仕立て上げられたニューヨーク出身のユダヤ人を石丸、男を支える妻を堀内が演じる。

 かつて劇団四季などで活躍した2人がミュージカルで共演するのは17年ぶり。石丸が「ブランクがマイナスでなくプラスに作用している」と分析すると、堀内も「いろんなフィールドでお互いいろんなものを吸収して、年を重ねた深みがありがたい」と経験を重ねての共演を喜んだ。堀内は「(石丸の)振り覚えとターンが早くなったな~」と成長を口にして笑った。

 会見には、岡本健一(47)武田真治(44)石川禅(52)新納慎也(41)も出席した。武田は悪役を演じるが「不謹慎な表現を、20年『めちゃイケ』で培った不謹慎さでもっていきたい」と、バラエティーで培った自信をのぞかせた。岡本の歌唱シーンについて「今作イチのセクシーナンバーです!」とアピールした。