有村架純(24)が主演するNHK連続テレビ小説「ひよっこ」(月~土曜午前8時)に、今月からイケメンが登場している。竹内涼真(24)だ。同作は評価が高いが、これまで平均視聴率が20%を超えることはまれ。若い主婦の注目を集めるイケメン不在だったことが、理由の1つと考えられる。視聴率アップの起爆剤になれるか。竹内が朝ドラ初出演の心境を語った。

 「朝ドラは楽しいです。出たかったし。この仕事をやって4年たったんですけど、芸能界に入って14年に『仮面ライダードライブ』をやり、次に何を目標にするかと問われた時に、朝ドラに出たいと言ってましたので。決まった時もうれしかったし、自分を多くの人に知ってもらうチャンスとも思ったので」

 初々しさも感じるが、演じるのは、ヒロインみね子(有村)と同じアパートに住む島谷純一郎。佐賀県で大会社を経営する一家の御曹司で、みね子と互いに気になる存在になる重要な役。心構えはどうか。

 「毎度、朝ドラって、そういう立ち位置の方が出てくるけど、そこをやらせてもらう気持ちは、ちゃんと重く受けとめたし、僕が視聴者でもそこは見たいと思う。『ひよっこ』の1つの分岐点、盛り上がりにならなきゃという気持ちを常に心に置いています。恋の部分はみんな期待していると思うので頑張ります」

 これまでの朝ドラにはイケメン俳優が出演し、視聴者の注目を集めてきた。意識しているのか。

 「僕、ネットもツイッターも見ます。自分のことがつぶやかれていたらよく見るんです。イケメン枠という記事もいっぱい出ています。僕はそう思ってもらっても全然、かまわないです。イケメンと思ってくれているなら、じゃあ、イケメンでと思います」

 イケメン枠との呼ばれ方を気にしないとは言うが、まっすぐな性格のせいか、少し違う思いも吐露した。

 「自分がイケメンと思われているからここに入ったと思ってほしくない。ちゃんと自分が物語のターニングポイントとして盛り上げていきたい。ちゃんと作品の分岐点で盛り上がるポイントになりたいです。イケメンだから出たって思われないような芝居をしなければ。イケメン芝居と言われないようにちゃんと気持ちで演じたい」

 目標の朝ドラに出演した。では次の目標は。

 「今、中国、韓国の映画はすごいので日本人の俳優としてそういうのに負けたくない。最初はアジア(進出)ぐらいにしておきましょうか。ちゃんと対等に、日本の俳優として闘えるようになりたい。この仕事をやっているからには、ちゃんと国民的な人と言われるような人になりたい。国民的にかっこいい人と言われたらうれしい。世間の人が王道と思っている作品に出演したい」

 自分を「まだ24歳」と言い、やるべきこと、やりたいことがたくさんあると話す。心地いいくらいにさわやか。視聴率アップにつながる雰囲気を感じる。