藤原竜也(35)が10日、東京・新宿ピカデリーで、伊藤英明(41)とダブル主演する映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」(入江悠監督)の初日舞台あいさつに出席した。

 ある連続殺人事件の時効後、犯人を名乗る男(藤原)が告白本を出版し、記者会見を開く。男の出現がやがて日本中を巻き込む事件に発展する様子を描いた、サスペンスエンターテインメント作品。

 映画のプロモーションにあたっては、ネタバレ厳禁のかん口令が敷かれていた。藤原は「制約がある中やってきましたけど、僕の中では『僕は僕であって僕じゃないんだ』ってずっと言ってきて、じゃあ誰なんだって」と、真実を言えないことが複雑だったよう。さらに「(仲村)トオルさんに撮影中ずっと謝ってたんですよ。僕は『ビー・バップ』とか『アブデカ』世代で、トオルさんずっと見てたんですよ。尊敬するトオルさんの首を連日、早朝から深夜まで…」と言いかけると、ネタバレを警告する制止音が入り、厳しすぎる制約に苦笑いだった。

 その仲村は、事件を追うジャーナリストを演じた。「自慢というかルールにしてるけど、今まで仕事を始めて30数年、『ちょっと休憩させて下さい』と1度も言ったことがないんですね。でも今回、首を絞められているときに、『もうちょっとだけ力抜いてくれねえか』って言おうかと思ったんですけど…言わなかったです」と笑わせた。藤原から「優しいから(その場では言わず)、翌日の早朝とかに『ちょっとだけ抜いてみたらどう』って言ってましたね」とタレコミが入ると、「言ってないだろ!」と切り返していた。

 舞台あいさつには夏帆、野村周平、石橋杏奈、竜星涼、早乙女太一も出席。伊藤は仕事のため欠席した。