フジテレビ伊藤利尋アナウンサー(44)が、23日の報道番組「みんなのニュース」に生出演して、小林麻央さんについてコメントした。03年10月からスタートした「めざましどようび」で、麻央さんが初代お天気キャスターとしてデビューしたときに、伊藤アナはキャスターを務めていた。3年間を仕事を共にした、かわいい後輩だった。

 伊藤アナは、冒頭で大きく息を吸ってから「この訃報からお伝えしなければなりません」と切り出して、海老蔵の記者会見のVTRを紹介した。「江上さんと私は麻央さんがキャスターを始めた『めざましどようび』から一緒だったんですけど、麻央さんの病状に触れて、どっかで覚悟する自分もいたのですが、訃報に触れて、それでも信じられないというか、言葉が出てこない思いです」。

 番組に生出演した作家の江上剛氏(63)は「この日に出合いたくなかったですよね。でも、本当によく頑張ったなと思います。普通の奥さん、普通のお母さんでありたいと思ったんでしょうけど、ガンになってブログを通じて世界中の病気の人々を勇気づける崇高な、特別な存在になったと思うんですよ」と切り出した。

 続けて、昨年に100キロマラソンを完走した時に、麻央さんから喜ばれたことを明かして「実は今年もチャレンジしたんですけど、76キロでリタイアしたんです。それなのに『江上さまお疲れさまでございます。76キロって壮絶です。江上さんのチャレンジ精神と愛に感激します。私に与えられた愛や激励、郷愁ながら受け取りました。これからも精いっぱい頑張ります。諦めないことはとても苦しいことですが、それが人生の修行だと挑んでいきます』。これ(メールは)6月13日ですよ。僕は逆に勇気づけられてね、麻央ちゃんが頑張ってるな、まだまだこれから頑張るな。それで今日になってがっくりきました。でも、お疲れさまでした」と、メールを読み上げながら、無念そうに目を伏せた。

 伊藤アナは、当時、麻央さんがレギュラー陣で最年少だっただけに「なので時が止まってるかの感じがして、麻央ちゃんが旅立ったことはなかなか受け入れがたいものもあるのですが、真央ちゃんは学生キャスターでもあったわけですけど、『病気に人生を支配されたくない』との思いで始めたブログ。最後まで懸命に輝き続けた麻央ちゃんの人生であったことを心に刻みたいと思います」と悼んだ。