AKB48グループ総合プロデューサーの秋元康氏(58)が、“究極”の女性アイドルグループを新たに手掛けることが7日、分かった。「プロアマ問わず兼任可能」という前代未聞の応募条件を掲げるテレビ朝日系オーディション番組「ラストアイドル」(8月開始、放送日未定)を総合プロデュースし、そこで勝ち残った7人がグループとしてデビューできるという。

 同番組を舞台に、応募者たちがCDデビュー(年内予定)をかけたバトルを繰り広げていく。まず、応募者の中から番組初回に登場する7人が選出される。番組ではその後、毎回、挑戦者1人が登場し7人のうちの1人を指名してパフォーマンス対決。挑戦者が勝てば即メンバーに加入して活動開始し、指名された敗北者は脱落するという「メンバー入れ替えバトル」が毎週続く、リアルなオーディション番組となる。

 数々のアイドルグループをブレークさせた希代のヒットメーカー、秋元氏ならではの仕掛けもある。芸能活動未経験の一般女性だけでなく、すでに芸能活動中のタレントも応募が可能なのだ。例えば、ステップアップを目指すAKB48グループのメンバーや同グループ以外の人気アイドル、そして、いわゆる「地下アイドル」らも所属事務所の許可があれば原則、参加が可能だという。

 秋元氏は「ダイヤモンドの原石を探すためには、より多くのガリンペイロ(発掘人)たちの手を借りなければいけません。そして、その原石を磨くためには、同じような輝きを持ったダイヤモンドで磨くしかありません」と趣旨を説明。激しく過酷な“サバイバル”になるが、秋元氏は「たった7つしかない椅子をめぐって、才能ある者たちが戦い、審査員たちが判定し、最後に残ったラストアイドルは、最強のグループになると思います。新たなる出会いを楽しみにしています」とコメントしている。

 ◆秋元康(あきもと・やすし)1958年(昭33)5月2日、東京都生まれ。中央大在学中、放送作家として活動開始。フジテレビ系「オールナイトフジ」「夕やけニャンニャン」などヒット番組の構成を務める傍ら、作詞家としてもおニャン子クラブ、少女隊ら人気アイドルのほか、美空ひばりさん「川の流れのように」、小泉今日子「なんてったってアイドル」らヒット曲を数多く手掛けた。05年からAKB48の総合プロデューサーを務めSKE48、NMB48など姉妹グループのほか乃木坂46や欅坂46もブレークさせた。