ロック界のレジェンド、ポール・マッカートニー(75)が、「ラップ音楽が好きだ」と米ローリングストーン誌のインタビューで初めて語るとともに、ラップ音楽を「都会の詩」と認識していることも明かした。

 2011年に行われたジェイ・Zとカニエ・ウェストのジョイントツアー「Watch the Throne」を見て、非常にショックを受けたというマッカートニーは同誌に、「おかしなことだ。多くの人々がラップ音楽について、『汚い言葉でののしり、虚勢を張っているだけの音楽』と思っている。でも、彼らのショーを観ていたら、たくさんの詩であふれていて、感心した。あれは『都会の詩』だと思うね」と語った。

 さらに、「コンサートに来ていた若者たちは、すでに歌詞の意味をよく理解していたと思うが、僕にとっては、じっくりと曲を吟味できたのがよかった。ラップ音楽は皆が言っている以上のものさ。ラップはいわば、教育のようなもの。僕は好きだね」とも語っている。

 マッカートニーは昨年から続行中ツアー「One on One」の最中で、今週、北米ツアーを開始したばかりだ。今回のインタビューでは、「ツアーには身軽に出かけたい」と思ってはいるものの、つい不必要なものまでバッグ一杯に詰めてしまう癖があることなども明かした。(ニューヨーク=鹿目直子)