玉山鉄二(37)と佐々木希(29)が、セックス依存症を題材にした悲劇的純愛作品に挑戦することが19日、分かった。動画配信サービスHulu(フールー)連続ドラマ「雨が降ると君は優しい」(今秋配信開始)で、人気脚本家・野島伸司氏が手掛けたオリジナル作品。心から愛し合いながらも、妻のセックス依存症という試練を与えられた新婚夫婦を中心に、心の闇を抱えた男女の愛と憎しみが交錯する群像劇を描く。

 セックス依存症は性嗜好(しこう)障害という病気の1つとされる。野島氏は構想及び執筆に、3年をかけたという。「夫婦のラブストーリーを描こうと思いました。『妻のセックス依存に対する罪悪感』『夫の理解しようとする葛藤』という、心と体の二律背反を描くことで、夫婦の愛のきずなを試す極限状態の磁場を敷きました」。

 玉山はいちずに愛する妻がセックス依存症と知り、計り知れない苦悩にさいなまれていく主人公・信夫を演じる。野島氏は「玉山君の誠実でストイックなまでに完璧主義な性格は、信夫の『理解し得ない妻の心の病に寄り添う絶望的な包容力』に哀愁を連れてきます」と起用理由を説明。一方、心の底から夫を愛しながらも、不特定多数の男に抱かれずにいられないセックス依存症の妻・彩を演じる佐々木について「純粋で美しい少女性は、彩の『罪悪感を持ちながらもどこかあどけない欠落感』に郷愁をもたらしてくれる」とした。