肺腺がんを公表した「ET-KING」のリーダー、いときん(38)が経営していた大阪市西区の「Bar OSAKA ROOTS」が21日、再オープン。メンバーのセンコウ(38)BUCCI(38)KLUTCH(38)BOOBY(35)コシバKEN(37)が、記念ライブを行い、開店前に取材に応じた。

 グループは現在、アルバムを制作中で、この日も大阪市内のスタジオで集まったところ、偶然、いときんも来ていたといい、センコウは「今日も会ったし、(いときんの音楽活動への)意欲はガンガンありますね」。コシバは「(スタジオに)ギターを取りに来たようです」と語った。

 所属事務所によると、いときんは今月中旬に退院しており、現在は通院しながら外来で治療を受けているという。いときんは体調と相談しながら、スタジオにも足を運んでいるようで、今後予定されるアルバムのレコーディングへも参加予定だ。

 5人で活動を続けるメンバーのもとへは、ファンから激励のメッセージも多く寄せられており、コシバによると、手紙や写真を受け取ったいときんは「(写真を携帯電話の)画像のように、指でブワーッと広げようとしていた」と明かし、ちゃめっ気たっぷりにメンバーを笑わせてもいる。

 そんなファンから「いときんさんを励ましたいけど、どうしたらいいか分からない」との要望を受け、この日から、バーの再開を決定。コシバは「ファンの人にもフラッと来てもらえれば。そうして、わいわい、話をしてもらったら、あの人(いときん)も元気になるんじゃないか」と語った。バーは、いときんが15年に音楽活動を再開するまで約3年、経営していた。

 闘病中のいときんには、ファンの期待感が何よりの良薬になりそうで、本人もアルバム制作へ意欲的に取り組んでいるが、そんないときんを支えるもうひとつのエネルギーは、応援する阪神タイガースでもある。

 いときんと阪神ファン仲間のKLUTCHによると、今季すでに2ケタ勝利をあげて好調な秋山拓巳投手と親交があり、秋山の復活をたたえ合っているそうだ。KLUTCHは「今オフには(秋山復活の)祝杯を(いときんと)一緒にしたい」とも言い、笑った。

 また、グループをめぐっては、14年9月に急死したTENNさんの遺書が公開され、元妻の上原多香子との問題が取りざたされるなどしているが、これについては、コシバが代表して「俺たちは今、やれることをしっかりやるしかないです」と話していた。