04年に多発性硬化症(MS)を発症してリハビリ闘病中の落語家林家こん平(74)が22日、都内で「都電落語会3周年メディアプロモーション」に出席した。

 車いすに乗って登場したが、都電に付けるヘッドマークの除幕式では立ち上がり、おなじみの「1、2、3、チャラ~ン」のギャグを披露した。

 趣味の卓球も披露した。最高19回のラリーを展開する健在ぶりをアピール。メディアの前で卓球をしたのは、約1年半ぶりとなった。次女笠井咲さんは「不自由なのは右手のはずですが、右手でラケットを持ってラリーができている。病院の先生もびっくりしていました」と驚いていた。

 日本テレビ系「笑点」で長年共演し、今も入退院を繰り返している桂歌丸(81)について、笠井さんから「歌丸師匠はお世話になった恩人ですよね」と話しかけられると「そうそう」と大きくうなずき、「一緒に頑張っていきたい」とかすれ声でエールを送った。

 都電落語会は、都電荒川線の車両内で落語を披露するイベント。2014年8月22日にスタート。月1回開催でこの日、丸3年を迎えた。笠井さんは「父が寄席に出ることができないので、自ら寄席の場所をつくりました。毎回若手を見守りながら、いつか自分もというところまでいけたらいいなと思っています」と話した。

 最後は「1、2,3、パラ~ン」と2020年東京パラリンピックを意識した新ギャグを披露した。